この記事では、「照明スタッフ」【しょうめいすたっふ】と「音響スタッフ」【おんきょうすたっふ】の違いを分かりやすく説明していきます。
「照明スタッフ」とは?
舞台に立つ人の姿がはっきり遠くの方に座っている観客にも分かるように、ライトを巧みに操って当てるのが「照明スタッフ」【しょうめいすたっふ】と言います。
演技する役者が立つ舞台の上、斜め、後ろなど様々な角度から動きに合わせて素早くライトを切り替えながら照らし出します。
役者の動きを前もって把握しておく必要性があり、本番当日にはどのタイミングで、どこから照明を当てるか具体的に考えておく必要性があるわけです。
念入りに出演者と打ち合わせて、当て方からライトの強さを調整するなど練習しておき、本番は最適な状態で照らせるようにしておきます。
テレビ局で働く「照明スタッフ」は、広いスタジオでも対応できるようライトの大きさと明るさを調整しておき、角度や照らすライトの合わせ方まで調べておくのです。
「音響スタッフ」とは?
歌手が最適な状態で歌が歌えるようマイクをセッティングしておくのが「音響スタッフ」の仕事です。
動き回っても雑音なくスピーカーから流れるようにしておき、高い声を出しても対応できるようにしておきます。
声が途切れたり、演奏した楽器の音が小さくなってしまうことがないよう万全の状態にしておくわけです。
広いコンサート会場であれば遠くの方にいる客にも手前の席と同じように聴こえるよう音の調整したスピーカーを設置する場所も考えます。
音が反響したり、歓声で聴こえなくなるという問題が起こらないよう知識と高い技術力を駆使して考えるわけです。
ドラマや映画の現場では、俳優の声を一定に収録できるようマイクはどれを使えばいいか選び、設置場所を決めていきます。
「照明スタッフ」と「音響スタッフ」の違い
「照明スタッフ」と「音響スタッフ」の違いを、分かりやすく解説します。
芸能人がより美しく見えるようにするためプランナーを始め、指示するオペレーター、助手となるチーフオペレーターが担当していくのが「照明スタッフ」です。
数人のスタッフが組み、いろいろな角度から指示して、最適な当て方を作り出します。
働く場所は、コンサート会場や結婚式場、イベント会場など幅広く、事前に会場を調査して照明の強さや角度、色を考えるのも大事な仕事です。
一方の「音響スタッフ」はテレビ局から撮影現場、舞台、コンサート会場にいたるまで、幅広い場所で声をしっかりひろって収録ができるようマイクを選び、設置するのが主な仕事です。
音の調整からメンテナンスも含めて、いつでも最適な状態で使えるようにしておくわけです。
web動画やイベントにも行き、マイクやスピーカー、機材の設置も行うこともあります。
まとめ
野外や雨天時でもしっかり出演者の姿がカメラできれいに撮影できるよう考えて、照明の当て方を考えるのが「照明スタッフ」であり、出演者の話し声や歌う声をどのような状態であっても、どんな場所でもしっかり届けられるよう働くのが「音響スタッフ」の仕事と覚えておくといいでしょう。