「家庭裁判所調査官」と「法務技官」の仕事の違いをチェックしていきます。
未来の仕事選びの参考にしてください。
「家庭裁判所調査官」とは?
家庭裁判所調査官は、家庭裁判所で働いています。
おもな仕事は、犯罪をおかした少年の聞き取り、そして家族にまつわる調査です。
どうしてこのような事件が起こったのか、どのような心の闇が隠れているのか、家庭環境はどうだったのかなど、細部にわたって調べていきます。
報告書をつくって裁判所に提出するのが、家庭裁判所調査官のおもな役割です。
家庭裁判所調査官になるには、大学や専門学校を卒業したあと、1年に1回おこなわれる試験を受けます。
試験に合格すると、研修所で約2年にわたる実習を受けます。
そして家庭裁判所調査官として、現場で活躍していきます。
「法務技官」とは?
法務技官は、少年院や少年鑑別所で働いています。
非行少年の話を聞いて、心理状態を分析していきます。
このときに作成した資料は、家庭裁判所に送られます。
また法務技官は地域の学校や施設とも繋がっていて、犯罪や非行を予防するための取り組みをおこなっています。
法務技官になるには大学や専門学校を卒業したあと、法務省の試験を受けます。
試験に合格すると、全国の少年院や刑事施設で任務をおこないます。
経験を積んでいくうちに、専門官や施設長に出世していきます。
「家庭裁判所調査官」と「法務技官」の仕事の違い
「家庭裁判所調査官」と「法務技官」はどちらも思春期の少年と向き合う、とても大切な仕事です。
ただ勤務先と、仕事の内容が異なっています。
家庭裁判所調査官は、家庭裁判所で働いています。
そして法務技官は、少年院や少年鑑別所で働きます。
法務技官は矯正心理専門職という別名があるくらい「心理学」にもとづいた考察や更生プログラムを考えていきます。
家庭裁判所調査官は心理学、そして法律に照らし合わせながら、少年と家族に向き合っていきます。
「家庭裁判所調査官」と「法務技官」の仕事の違い(給料面の考察)
家庭裁判所調査官の給与は、およそ45万円くらいです。
年収になおすと、おおよそ750万円になります。
一方で法務技官の給与は、およそ44万円くらいです。
年収に換算すると、およそ730万円になります。
どちらも国家公務員のため、人事院の決めた規則に基づいてお給料が決まっていきます。
まとめ
「家庭裁判所調査官」と「法務技官」の仕事の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも少年の人生を手助けする仕事です。
家庭裁判所調査官は少年と家族と向き合い、裁判のサポートをします。
そして法務技官は心理学のスペシャリストで、少年の心のあり方を調べて、適切な対応を考えていきます。
未来の仕事選びのヒントにしてください。