「音楽プロデューサー」と「作曲家」の仕事はどのように違うのでしょうか。
今回は、「音楽プロデューサー」と「作曲家」の違いについて解説します。
「音楽プロデューサー」とは?
「音楽プロデューサー」とは、「音楽作品の制作を指揮する人」です。
「音楽プロデューサー」とは簡単にいえば「音楽作品の総責任者」です。
音楽作品とは楽曲だけでなく音楽ライブや音楽イベント、バンドやグループなどのアーティストまで音楽に関わるあらゆる分野に携わり作品として世に出す職業を「音楽プロデューサー」といいます。
「音楽プロデューサー」は作品制作における総監督でありプロジェクトの企画から始まりスタッフの選定、録音や編集などの実作業の監督、宣伝広告戦略の立案まで作品の最初から最期まで全ての総責任者として権限をふるいます。
具体的な仕事に就いては人によって差があり現場実務に比重を置くディレクター的な立場で関わる人もいれば予算や人員管理などに専念する管理職として役割を果たす人もいます。
いずれの場合も音楽作品の総責任者という立場に違いはなく、より良い作品を完成させるために働く仕事です。
「作曲家」とは?
「作曲家」とは、「楽曲を創作する人」です。
コードやメロディ、ハーモニーなど楽曲におけるサウンドの制作を担当する職業を「作曲家」といいます。
音楽に関する深い知識が要求される仕事であると同時にオリジナリティあふれる楽曲を生み出す個性やセンスも求められる芸術職です。
必要な資格や免許などはありませんが実力の世界なので優れたセンスと技術がないとやっていけません。
メロディを五線譜に書くだけでなく専用ソフトを使っての作曲活動やデモテープ作りなど高い専門技術も要求されます。
「音楽プロデューサー」と「作曲家」の仕事の違い
「音楽プロデューサー」が音楽作品の総責任者であるのに対し「作曲家」は音楽作品制作の中でも曲作りのみを担当するという違いがあります。
アーティストが新曲を作るとき「音楽プロデューサー」はどんな曲を作るのか、誰に作詞作曲を依頼するのかなどゼロから作品を作り上げますが「作曲家」は依頼に応じてメロディを作り上げ曲を提供することだけが作品との関わりです。
「音楽プロデューサー」と「作曲家」の仕事の違い(給料面の考察)
どちらの仕事も芸術性の高い仕事なので給料には個人差がありますが「音楽プロデューサー」はレコード会社などに雇われている社員が多いのに対し「作曲家」はフリーや個人事業主として働く人が多くその面で給料にも違いが見られます。
会社に所属して働く「音楽プロデューサー」の平均年収は600~900万円で雇用も安定していますが、フリーの「作曲家」は0~数億円と実力と依頼の数で収入が決まります。
まとめ
同じ音楽業界の仕事でも「音楽プロデューサー」と「作曲家」では役割が大きく異なります。
関わり方だけでな蔵人環境や収入にも大きな違いが見られるので音楽方面への進路を考えている方はどの道に進むのかしっかり検討してください。