「ニュースキャスター」と「アナウンサー」の仕事はどこが違うのでしょうか。
今回は、ふたつの仕事の違いについて内容と給料面から解説します。
「ニュースキャスター」とは?
「ニュースキャスター」とは、「ニュース番組で司会進行を担当しニュースを伝える職業」です。
テレビやラジオのニュース番組では記者が取材し構成したニュースが報道されますが現場中継などを除き記者が直接視聴者に対してニュースを伝えることはありません。
記者と視聴者の間に立ちニュースを伝える役割を担うのが「ニュースキャスター」です。
ニュースキャスターはスタジオでニュース原稿を読みニュースを伝えるだけでなく分かりやすくかみ砕いたり不足している情報を付け足したりなど「ニュースの伝達役兼解説役」を担います。
日本では基本的に中立の立場でニュースを伝えますが海外では右派や左派、政権用語は政権批判などそれぞれのに立場や独自色を鮮明にすることが多く同じニュースであっても伝える「ニュースキャスター」によってだいぶ印象が異なります。
「アナウンサー」とは?
「アナウンサー」とは、「テレビやラジオなどの放送メディアにおいて原稿を読み情報提供する職業」です。
「アナウンサー」に求められる役割は「正確な情報伝達」です。
記者や作家が書いた原稿を正確かつ分かりやすく読み上げ視聴者に間違いなく伝えるのが「アナウンサー」の仕事内容となっています。
ニュース番組で原稿を読むのも「アナウンサー」の主な仕事のひとつですが、その他にも情報番組の視界やバラエティ番組の進行などニュース以外の番組にも出演します。
「ニュースキャスター」と「アナウンサー」の仕事の違い
「ニュースキャスター」と「アナウンサー」の違いは「ニュースに対して独自の意見を発するか」です。
「ニュースキャスター」はニュースの解説役でもあるので原稿を読むだけでなく説明を加え独自の意見や見解を表明します。
「アナウンサー」は原稿の読み上げ役であり情報を正確に伝えるのが仕事なので自分の意見を発現することはありません。
仕事内容が被る部分もありますがニュースを伝えるだけでなく個人としての責任で発言するのが「ニュースキャスター」、番組の代表として原稿を読む代弁者が「アナウンサー」という違いで区別されます。
「ニュースキャスター」と「アナウンサー」の仕事の違い(給料面の考察)
主にフリーランスとして活躍する「ニュースキャスター」の平均年収は800~2000万円です。
仕事の有無で年収は大きく変わりキー局の帯ニュース番組でメインを務めるクラスになると年収は数億円ともいわれますが仕事の依頼がなければ無収入の厳しい仕事です。
放送局勤務の「アナウンサー」は平均年収700~1200万円となっています。
会社員としてはトップクラスの年収ですが業務命令で仕事が決まるので必ずしも思うような番組を担当できる保証はありません。
まとめ
混同されがちな「ニュースキャスター」と「アナウンサー」ですがニュース解説が最大の違いです。
どちらの仕事も狭き門なので将来報道番組出演を目指している方は覚悟しておきましょう。
