この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる「周知させていただきます」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「周知させていただきます」とは?意味
「周知させていただきます」とは、「広い範囲に知らさせてもらうこと」を意味する敬語表現として使われている言葉です。
「周知させていただきます」における、「周知」は「広く知れ渡ることや、広い範囲に知らせること」を意味する言葉です。
また、「させていただきます」は「させてもらう」の謙譲表現です。
もう少し詳しく説明すると、「させていただく」は使役を表す「させる」に「する」の謙譲語の「いただく」が付けられ、さらに丁寧語の「ます」が付けられた言葉です。
従って、「周知させていただきます」は「広い範囲に知らさせてもらうこと」を意味する敬語表現となるのです。
「周知させていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「周知させていただきます」は、敬語表現ですので、上司や目上の人に向かって、「何かを多くの人に知ってもらうために、自分がその周知に動きます」と言う意味で使われる表現です。
ここで注意すべきは、「させていただく」は相手の許可を受けて行動し、しかも行動することで自分が何らかの恩恵を受ける場合に使われる言葉です。
従って、上司や目上の人から指示された場合は、許可を受ける必要がないので、本来「させていただきます」は使えません。
また、上司や目上の人と自分が、周知させることで、何らかのメリットを受ける場合に使うべき表現である点は注意が必要です。
「周知させていただきます」を使った例文
・『次週からの勤務形態の変更について、再度周知させていただきます』
・『システム変更について、周知させていただきますが、皆が慣れるまでには時間がかかるでしょう』
・『明日の会議が中止になったことは、すぐに周知させていただきます』
「周知させていただきます」の言い換え
「周知させる」の類語としては「知らせる」「連絡する」「伝達する」等が挙げられます。
従って「知らさせていただきます」や「連絡させていただきます」や「伝達させていただきます」と言い換えることが出来ます。
また「させていただきます」を言い換えて、「周知いたします」や「周知徹底いたします」としても良いでしょう。
まとめ
「周知させていただきます」とは、「広い範囲に知らさせてもらうこと」を意味する敬語表現として使われる言葉です。
「させていただきます」は頻繁に使われがちな表現ですが、正しく使うには色々と注意が必要な表現なので、シンプルに「周知いたします」や「周知徹底いたします」とした方が良いかも知れません。