「ご了承くださいませ」というビジネス用語について「意味・使い方」を説明して、「例文・類語・英語」を紹介していきます。
「ご了承くださいませ」とは?言葉の使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご了承くださいませ」とは、「前もって理解してください」を意味しています。
「ご了承くださいませ」は、ビジネスシーンや店舗・電話での接客に使われます。
ただし、この言い方には「相手にノーと言わせない語感」もあります。
相手側が「一方的に要求の申し出を突きつけるニュアンス」を感じやすいのです。
「ご了承くださいませ」を使うときの注意点として、「目上の相手+特別に大切な顧客(お客様)にはできるだけ使わないほうが良い」があります。
「ご了承くださいませ」は「個別のお客様に丁寧に向き合ってお客様の意志を尊重する接客」よりは、「ルールとしてこうなっていると伝えるだけ(基本反対は受け付けない)のマニュアル的な接客」で使われる傾向があります。
「ご了承くださいませ」を使った例文
・『この商品は原則として返品・交換はお受けできませんのでご了承くださいませ』
・『このパッケージ旅行は、出発の7日前から無料キャンセルの受付けはできませんのでご了承くださいませ』
・『このレストランは大人の優雅な食事をコンセプトにしているため、お子様同伴のご予約は承っておりませんのでご了承くださいませ』
「ご了承くださいませ」の類語・敬語での言いかえ
この言い回しの類語・敬語による言いかえを紹介します。
「ご了承くださいませ」の類似表現
・『ご承諾ください』「ご承諾ください」は、「こちらの条件・要求などを受け入れてください」を意味している言い回しです。
ただし、「こちらの言い分を一方的に受諾するように求めている語感」が強いので、目上の人に対して使う敬語としては使いにくい表現になります。
・『ご理解ください』「ご理解ください」は、「ある事情・要求などについて、理解してほしいこと」を意味している表現です。
「ご了承くださいませ」と比べると、「納得して受け入れるというニュアンス」は弱めになります。
「ご了承くださいませ」の敬語表現
・『ご了承いただけますようお願いいたします』……「ご了承くださいませ」より「こちらから丁寧にお願いするニュアンス」が強くなっている敬語表現です。
「ご了承くださいませ」だけだと一方的に受け入れるように迫っていると解釈される恐れもあります。
「ご了承いただけますようお願いいたします」にすると、依頼を意味するより丁寧な表現になります。
・『ご了承願います』……「ご了承いただけますようお願いいたします」をよりシンプルにした言い方です。
ちょっとそっけない印象を与えやすい表現ですが、「相手に納得してほしい気持ち」を簡潔に伝えるのに便利です。
「ご了承くださいませ」の英語表現
“I appreciate your understanding”
(ご理解に感謝します)
“I hope you will understand~”
(~について理解してくださるよう願います)
まとめ
「ご了承くださいませ」の意味・使い方・英語などを紹介しましたがいかがでしたか?「ご了承くださいませ」というビジネス用語・敬語の表現について詳しくリサーチしたい人は、この記事の解説を参考にしてみてください。