この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる「ご理解ご協力」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「ご理解ご協力」とは?意味
「ご理解ご協力」における「理解」とは、「事情や状況を知ること、把握すること」の意味を持つ言葉です。
また「協力」の方は、「力を合わせて事に当たること」を意味します。
この意味を持つ、それぞれの言葉に尊敬表現の接頭辞の「ご」が付けられたのが「ご理解ご協力」です。
従って、「ご理解ご協力」は「事情や状況を知った上で、ものごとが上手く行くように力を合わせてること」の丁寧な表現となります。
「ご理解ご協力」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご理解ご協力」は、「ご理解ご協力の程、お願いいたします」や「ご理解ご協力の程、お願い申し上げます」などとして、使われることが多い言葉です。
こうした表現は、メール等で何かをお願いする場合の締めの言葉として、しばしば使われます。
また社内の多くの社員に協力を要請する場合や、店舗で多くの来客に何かの不便をかけ場合や、工事で通行人や周辺に不便や迷惑をかける場合などにも使われ、お願いするための張り紙等でこの表現を見かけることがよくあります。
二つの言葉を連ねることで、「ご理解ください」や「ご協力ください」と単独で使うよりも、強制的なイメージを和らげる効果があることから、広く使われています。
この言葉は、「ご理解ご協力」と尊敬を示す接頭辞の「ご」が付けられた言葉で、目上の方にもその後の表現を「ご理解ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします」等と丁寧な敬語とすれば、使える表現となります。
しかし先に記載した通り、この言葉は強制的な印象が和らげられ表現とは言え、それでも目上の人に使うのは避け、「何卒、ご了承くださいますようお願いいたします」等に言い換えた方が良いかも知れません。
「ご理解ご協力」を使った例文
・『日頃より、弊社の発展に、ご理解ご協力を賜り、誠にありがとうございます』
・『3月末まで工事で歩道が狭くなっていますが、何卒ご理解ご協力の程、お願いいたします』
・『現在、土曜日に工場周辺の掃除に参加する方を募集中です。ご理解ご協力をお願いします』
「ご理解ご協力」の類語や言い換え
「ご理解ご協力」の言葉を使い、実際に具体的な個別の協力やお願いを要請する場合には、「ご支援」や「お力添え」と言い換えることが出来ます。
まとめ
「ご理解ご協力」は「事情や状況を知った上で、ものごとが上手く行くように力を合わせてること」の丁寧な表現となります。
この言葉は、何か協力のお願いをする際や、迷惑をかけることに理解を求める際などに、言葉の強制的な印象を和らげる表現として、広く使われる言葉です。