「貴職」と「小職」についての違いの解説です。
「貴職」とは?
「貴職」は、自分ではなく、第3者の方のお仕事のことを丁寧に言う言葉です。
なので意味は相手方のお仕事をとても丁寧に述べる意味になります。
なお「貴職」は、メールとか、文章の初めに対して使用し、文章の始まりをとても良い印象に仕上げるために使用する相手に敬意を示すワードです。
よって、例を挙げますと、「貴職はますますご盛況と存じます」という具合にあなたのお仕事はますます繁盛していますねという具合に用いるのがこのワードになります。
「貴職」の使い方
「貴職」という言葉はビジネスにおいては、手紙や電子メールという方法で文面を記す際、あなたのお仕事はどうであるという文章の書き出しに使用します。
よって、この文面で作られる言葉についての例は、「貴職に置かれまして、ますますご繁栄と存じます」という具合に相手の職業がどうであるかをとても丁寧に文面に記すために使用します。
なお、このワード、口頭では、あまり使用せず、文面にて記すことで相手に敬意を伝えるワードになりますので口頭で使用してはいけない、という言葉ではありませんが、文面向けのあいさつのテンプレートだと考えるとよいでしょう。
「小職」とは?
「小職」は、自分の職業のことを意味し、相手の職業よりも大したことがない職業でとへりくだって述べる意味があります。
なので、このワードは、ビジネスにおいては、自分のお仕事は、たかが知れているというような言い方になるため、人によって受ける印象については、自分をあまりに卑下しすぎです。
「小職」の使い方
「小職」は、自分を小さく見せて、相手のほうが上の存在であることをアピールするために使用します。
このワードの使い方は、電子メールや手紙になり、口頭では使用することはないでしょう。
なぜなら、面と向かってビジネスの席で自分は大したことが無い仕事をしていますと言ってのけた場合、この言葉を聞いた側はどう返事をするべきか迷いますのであくまでこの言葉は手紙や電子メールというもので相手に対して卑屈と見える方法で敬意を示すために使用すると考えます。
「貴職」と「小職」の違い
両者の違いは、相手側を立てるためのワードであるか、自分を卑下して相手を立てるという方法を取るかです。
相手を立てるだけであれば、「貴職」を使用して相手側の職業が素晴らしいと言い、「小職」は、自分は大したことが無いお仕事ですと言ってのけるという違いです。
まとめ
「貴職」というワードについては、実際においては、単なる相手に対する気遣いでビジネスにおいては戦略的な意味はありません。
しかし、「小職」は別問題で、このワードは相手方の出方によっては、私はあなたのお仕事より大したことはしていませんという部分をどう受け取るかによって印象が変わるので、戦略的に置いては、相手の出方を見ることができるワードです。