「マニピュレーター」と「PA」の違いとは?
それぞれの職業や仕事(ビジネス)を、分かりやすく解説していきます。
「マニピュレーター」とは?
「マニピュレーター」は音楽を製作する際に、コンピュータに関わる部分の制御を担う人の総称です。
音楽制作でコンピュータを使うシーンは増えており、その方法も日々増えています。
コンピュータを利用した音源の作成、ループトラックの作成、生音源との融合など、音楽制作でコンピュータを利用する場面の作業を担当するのが「マニピュレーター」なのです。
「マニピュレーター」の業務内容
それでは「マニピュレーター」の業務内容はどのようなものなのでしょうか。
「マニピュレーター」の業務は、コンピュータやシーケンサーを使った音作りメインです。
そのため、コンピュータ操作はもちろん、各種DTMソフトウェアの操作方法、ミキシング機材を含めた幅広いハードウェアの知識、さらにはキーボード演奏の能力なども必要になります。
これらを駆使して、楽器以外の部分の音楽制作を担うのが業務といえるでしょう。
「PA」とは?
つぎに「PA」について解説していきます。
「PA」は英語の「Public Address」の略です。
「Address」は住所ではなく、「相手に向ける」という意味があります。
そのため、聴衆全体に向けた音響設備を担う職業を「PA」と呼びます。
「PA」の業務内容
それでは「PA」の業務内容はどのようなものなのでしょうか。
「PA」の業務は、音楽ライブなどの会場での音響設備を整えることです。
音響設備を整えるために、関係者の要望をヒアリングしたり、機材を調達したり、音響を整備したりします。
また、会場内の配線なども担うため、そのような知識と体力が必要とされる仕事と言えます。
「マニピュレーター」と「PA」の仕事の違い
それでは「マニピュレーター」と「PA」の仕事の違いはどうでしょうか。
「マニピュレーター」は音楽制作をコンピュータを駆使して実施する仕事です。
これに対して、「PA」は会場の音響を整える仕事です。
これは音楽を作る仕事と、音響を整える仕事と、簡単に言い換えられます。
どちらも音に関わる仕事ですが、どちらかといえば「マニピュレーター」がアーティストなのに対して、「PA」はエンジニアの傾向が強いと言えます。
まとめ
このように「マニピュレーター」と「PA」は、音楽に関わっていない人からすると違いが分かりにくい職業だと言えるでしょう。
しかし、実際の業務の内容はことなっています。
その違いは、「コンピュータで音楽を作る仕事」と「会場の音響を整える仕事」のように、表現できるのではないでしょうか。