「ご他言は無用に願います」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「ご他言は無用に願います」とは? ビジネス用語【一語】

この記事では、「ご他言は無用に願います」の意味を分かりやすく説明していきます。

「ご他言は無用に願います」とは?意味

「ご他言は無用に願います」は、「他の人には話さないで欲しいとお願いする時の丁寧な表現」という意味です。

ビジネスに関する重要な情報であったり、人事や給与に関すること、他人のプライベートに関することなど、ごく限られた人しか知らない事柄を人に話す時に使われます。

「他言無用」と四字熟語になっていますが、こちらは命令形になりますので、言葉を分けてお願いする表現になっています。

社内で信頼関係のある人同士に使うには問題ありませんが、上層部の人や取引先に使う場合にはより丁寧な表現が望まれます。

「ご他言は無用に願います」の成り立ちや使われるシーン

「ご他言は無用に願います」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。


「ご他言は無用に願います」の成り立ち

「ご他言は無用に願います」「ご他言+は+無用+に+願います」で成り立っています。

「ご」は相手の動作や状態を敬う接頭辞、「他言」「たごん」と読み「秘密などを他の人に話すこと」という意味、「は」は助詞、「無用」「いらないこと」が転じて「してはならないこと」という意味、「に」は助詞、「願います」は動詞「願う」の丁寧語で「実現して欲しいと思うこと」という意味です。

尊敬語と丁寧語が使われていますので、目上の人に使えます。

「ご他言は無用に願います」が使われるシーン

「ご他言は無用に願います」が使われるのは以下の様なシーンです。

1つ目は、ライバル会社に知られたくない企業秘密を話す時です。

2つ目は、人の給与や評価、人事異動などプライバシーに関することです。

3つ目は、人や会社の悪口や噂話、会社に対する自分の本心などを話す時です。

「ご他言は無用に願います」の言葉の使い方や使われ方

「ご他言は無用に願います」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。

『内示が出るまでご他言は無用に願います』

昇進や異動の話など人事に関することを、事前に口頭で打診する時に使われます。

『税法上問題はありませんが、ご他言は無用に願います』

会計処理で調整を行っている場合、税務署に知られると余計なことまで調査されてしまう可能性があるので、その方法で処理していることは他人に言わないで欲しい時に使われます。

「ご他言は無用に願います」の類語や言いかえ

「ご他言は無用に願います」の類語や言いかえは以下の通りです。

「どうかご内密にお願い申し上げます」

「内密」「内緒にすること」という意味、「申し上げます」を使うことでより丁寧になり、目上の人や取引先にも使えます。

まとめ

今回は「ご他言は無用に願います」について紹介しました。

「ご他言は無用に願います」「そのことを他の人に話さないで欲しいとお願いする時の丁寧な表現」と覚えておきましょう。