「結構でございます」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「結構でございます」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンで「結構でございます」という言葉を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方と注意点、言い換えや言い回しについて詳しく解説していきます。

「結構でございます」の意味とは?

「結構」には、「立派、満足、十分、不要」といったいくつもの意味合いがあります。

「ございます」は、「~だ」をへりくだって丁寧に言い表した言葉です。

「結構」の言葉の成り立ちとしては、「構え」「結ぶ」の状態、つまり、「組み立てや構成としての、結果が出ている」といったニュアンスと受け取ることが出来ます。

すでに結果が出来上がっているので、「これで満足」や、「十分な結果」、あるいは「これ以上は必要ない」ということになります。

「結構でございます」の使い方と注意点

「結構」という言葉にはいくつかの意味合いがあることが分かりましたが、使い方の注意点があります。

それは、「良いです」「必要ない」という、微妙なニュアンスの意味があるため、どちらの意味を表現しているのか、相手に上手く伝わらないケースがあることです。

例えば、「ランチご一緒しませんか?」に対して、「結構です」と返答した場合、相手は「YES」「NO」かの判断に困ることになります。

では、どのような言い方であれば、相手に伝わりやすくなるのでしょうか。


「結構でございます」の言い換えや言い回し

ビジネスシーンで、「結構でございます」を使いこなすための工夫を、いくつか例を見ながら考えてみましょう。

・『結構なお品物をありがとうございました』
「結構なお品物」という言い方は丁寧な表現になります。

相手から頂いた贈り物などに対して、「満足のいく素敵な品物でした」というニュアンスを伝えることが出来る言い回しです。

最後に感謝の言葉も添えています。

幅広い場面でとてもよく使われている言葉です。

・『こちらで結構です』
短い言い回しですが、「この状態で十分良い結果です」というニュアンスとして、とてもよく使われています。

・『今日のレストラン、結構よかったね』
思っていたよりも味も雰囲気も良いお店だったようです。

「結構」の後に「良い」のようなニュアンスが続けば、相手に伝わりやすくなります。

・『せっかくのお誘いですが、今回は結構でございます』
お誘いいただいた相手に対して、丁寧にお断りを述べた場面です。

「お誘いですが」「が」は、その後に続く言葉に対して相反する意味合いを持たせる働きがありますので、言い回しを工夫することで誤解を回避することが出来ます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「結構でございます」は、いくつもの意味合いを持つ言葉という事が分かりました。

この言葉単体で使うと、あやふやな答えとして受け取られる可能性があります。

相手が戸惑うことの無いよう、言葉選びや言い回しを工夫するのも、思いやりのひとつです。