「お言葉に甘えさせていただきます」とは?
ビジネスでの使い方や意味、敬語や言い換えなどについて分かりやすく解説していきます。
「お言葉に甘えさせていただきます」とは?
はじめに「お言葉に甘えさせていただきます」とは、どのような意味があるのでしょうか。
これは端的に言えば「YES」を意味しており、意訳すれば「相手の申し入れを受けます」となります。
ただ、これを限りなく控え目な態度で表現すると 「お言葉に甘えさせていただきます」となるのです。
回外に比べると、日本のビジネス文化では控えめな態度を美徳とする傾向が強いです。
そのためこのような婉曲表現が好まれて使用されてきたと言えるでしょう。
「お言葉に甘えさせていただきます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「お言葉に甘えさせていただきます」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
例えば、取引先に訪問して会議する場合を想定します。
会議室で顧客から「どうぞおかけください」と着席を促された場面で、「お言葉に甘えさせていただきます」と言ってから着席することがあるでしょう。
このように、相手の申し出を控えめに受領する場面で使うのが一般的です。
注意すべき点は、語尾が「いただきます」になっている点です。
これは完全なYES表現であるため、逆説的にNOに持っていきたい場合、もしくは回答を濁したい場合には使わないようにしましょう。
「お言葉に甘えさせていただきます」を使った例文
ここでは「お言葉に甘えさせていただきます」を使った例文を挙げていきます。
このように、語尾が断定であるため、装飾する場合は文頭に何かを付与するとよいでしょう。
ただし、単独で使用しても十分に成立する表現でもあります。
・『それでは、お言葉に甘えさせていただきます』
・『今回は、お言葉に甘えさせていただきます』
・『次回は、お言葉に甘えさせていただきます』
「お言葉に甘えさせていただきます」の類語や敬語での言いかえ
それでは「お言葉に甘えさせていただきます」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「お言葉に甘えさせていただきます」の類似表現
まず「お言葉に甘えさせていただきます」の類似表現について解説します。
「お言葉に」を「ご厚意に」や「お気持ち」になどの類似表現で言い換えることができます。
「お言葉に甘えさせていただきます」の敬語表現
つぎに「お言葉に甘えさせていただきます」を別な敬語表現で言い換えると、どうなるでしょうか。
例えば「お言葉通りに、受け取らせていただきます」などに言い換えることができるでしょう。
まとめ
このように「お言葉に甘えさせていただきます」と言う表現の根底には、控えめな表現を好む日本のビジネス文化があります。
上手に使うことで相手とのスムーズな会話に役立てることができると言えます。