この記事では、「洋菓子職人」と「和菓子職人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「洋菓子職人」とは?
洋菓子を専門に作る職人を、洋菓子職人またはパティシエといいます。
職場としては、街のケーキ屋さんのような洋菓子店、レストランやホテルでのスイーツ担当などがあげられます。
1つの洋菓子をひとりで作り上げる技術や知識はもちろんのこと、お皿に盛りつけるデザインセンスや、分担作業による大量生産にも対応しなければいけません。
特に、街のケーキ屋さんは、お店の開店と同時に、ショーケースに色とりどりのケーキを並べる必要があります。
そのために、早朝より仕込みを行い、閉店後は翌日の準備があるため、長時間労働となるケースが多いのが特徴です。
「和菓子職人」とは?
和菓子を専門に作る職人を、和菓子職人といいます。
職場としては、和菓子専門店や和菓子メーカーなどがあげられます。
和菓子は、日本独特の文化であり、歴史のあるお菓子です。
そのため、専門的な技術や知識を得るため、長年の修行が必要なケースも少なくありません。
和菓子は茶道や他文化とも関りがあるため、伝統と歴史を守り、また、これからの時代に合った要素も研究しなければいけません。
そういう意味でも、海外からの注目度は高く、日本文化の代表としての役割も担っています。
「洋菓子職人」と「和菓子職人」の仕事の違い
洋菓子には、流行があります。
なぜなら、海外から新しい技術やデザインなどの情報が常に入るためです。
また、ファッショナブルで趣味趣向があります。
ですから、話題を集めるために流行の先取りを目指す傾向があります。
一方、和菓子には、伝統や歴史、文化が根強く反映されています。
和菓子に施される芸術的デザインは、海外からも注目を集め、製造には美的感覚と熟練度が必要不可欠です。
ですから、和菓子は、流行に左右されず、素材や味わいを感じながら、四季折々の風情と共に楽しめる食文化です。
「洋菓子職人」と「和菓子職人」の仕事の違い(給料面の考察)
洋菓子職人は、学びや修行の身分ではそれほどの収入は見込めませんが、海外での修行や、コンクール、コンテストなどで一躍有名になれるチャンスがあります。
また、修行を積んで徐々に有名店へ職場を変えていければ、実績として認められ、高級ホテルや高級レストランなどで一流パティシエとして在籍することで、高収入を得ることも可能になります。
和菓子職人は、文化を守る指名があります。
後継者不足や若手不足の問題を抱える業界でもあるため、高収入よりも、使命感や情熱により、その世界の達人となる道を歩むことが多くなります。
大手和菓子メーカーや有名ブランドの職人として就職すれば、安定した収入を得ることが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「洋菓子職人」と「和菓子職人」は、同じお菓子職人でも、仕事内容もキャリアの積み方、文化にも違いがあることが分かりました。
いずれにしても、人を幸せにする職業であることは間違いありません。
夢と情熱と確かな技術をもった、新しい時代のお菓子職人が生まれてくることを期待したいものです。