「承知いたしました」についての解説です。
「承知いたしました」とは?意味
「承知いたしました」は、ビジネスにおいては、相手側の依頼を引き受けましたという意味で使用します。
この表現法は、ビジネスで用いる場合最も丁寧な表現になり、敬語表現においては最も丁寧な言い回しになるため、上司であろうと取引先の方であろうと誰にでも使用できるという汎用性があります。
「承知いたしました」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「承知いたしました」は、ビジネスにおいては、最も相手に対して敬意を払いますので原則においては、絶対に上下関係があり、かつ逆らってはいけないような人物に対して了承をしたことを言う場合に使用します。
そのうえで、この言葉は了承をしたわけですから断るという方向で「承知しました」というのは間違いになります。
また、できないことを引き受ける際に「承知いたしました」というのも間違いで、できないことをやらされそうになった場合、「承知できません」と述べるのが良いでしょう。
「承知いたしました」を使った例文
・『自動車工場の誘致の書類作成ですが、承知いたしました』
この例は、自動車工場の誘致という事情を知ったうえで書類の作成を了承したという例です。
「承知いたしました」は、相手の事情を知り了承することなので、相手の事情は自動車工場の誘致になります。
「承知いたしました」の返答や返信例
「承知いたしました」という言葉への返答ですが、相手側が事情を知って仕事などを引き受けることを了承しているわけですから、返答や返信に望ましい言葉は、相手に対して仕事を引き受けてくれたことのお礼や激励になり、「よろしくお願いします」や、「引き受けていただきありがとうございます」などが返答になりますが、立場が上であれば、お礼に激励をする必要はなく、「すぐに仕事に入りなさい」という言葉で返答や返信することも可能です。
まとめ
「承知いたしました」については、ビジネスにおいては最も丁寧に相手に対して了承をしたということを表現するので、相手側は自分の要望が通ったうえで実現が可能であると感じます。
だから、この言葉を使用したうえで実は実現できない注文でしたと言い出すと相手が激怒するのは、「承知いたしました」という言葉を間違って使用しているがゆえです。
「承知いたしました」は原則が相手の事情を理解して了承し実行することを意味するので、できないとなると相手側はビジネスが立ち行かなくなるので原則できないということにならないよう努めるのが「承知いたしました」になり、できそうにない場合、「承知できません」という形で断るのが原則です。