この記事では「場面が目に浮かぶ」について解説をします。
「場面が目に浮かぶ」とは?
ある景色やその場の様子が、実際に見ているかのように頭の中に思い描くことができるという意味です。
「場面」とは、物事が行われているその場のありさま、映画や演劇などのシーンのことです。
「目に浮かぶ」には、実際には目の前にないものを、実際に見ているかのように頭の中で思い描かれるという意味があります。
「場面が目に浮かぶ」の使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、実際に見ていないものを、頭の中でありありと思い描くさまを指して用います。
頭の中のことなので、どういった場面がどのように描かれているのかは、他人にはわかりません。
そのため、ある場面を頭の中で思い描いている本人が主に用います。
たとえば、今会社にいるとします。
この人をAさんとします。
今の時間は午後5時です。
午後5時ころになるといつも妻は夕飯の支度をはじめます。
Aさんは会社にいるので、自宅にいる妻の姿を見ることができません。
しかし、妻が夕飯の支度をしているであろう姿は、頭の中に描くことができます。
休日には妻が夕飯を作る姿を実際に目にしているので、今は実際に目にしていなくても、はっきりと思い描くことが可能です。
そのときのAさんが行っている頭の中に描くという行為が、この言葉が意味するものです。
頭に何かを思い描くことができても、それが実際に目にしているようなはっきりとしたさまでない場合には、この言葉が表すものではありません。
実際に見ているかのようなときのことだけを指します。
また、旅行に行ったときの風景の写真を見て、旅行先のその場所のことを考えることでもありません。
写真を見て何かを考えることではないのです。
写真を見ていると、実際に何かを目にしていることになります。
この言葉は、実際には見ていないことについてを意味しています。
悪い意味もよい意味もなく、使うことができます。
「場面が目に浮かぶ」を使った例文
・『昨日のあの場面が目に浮かぶ』
「場面が目に浮かぶ」の類語や言いかえ
「場面が目に浮かぶ」は他の表現をすることができます。
「情景が目に浮かぶ」
「情景」には、心にある感じを与える場面や光景という意味があります。
「息子の姿が目に浮かぶ」
この場合は、息子についてだけを指しています。
頭の中に思い描くものが息子の場合のことです。
まとめ
この言葉は、実際には目の前にないものを、頭の中に思い描くことを意味しています。
人間には想像力があり、目にしていないものを、まるでそこにあるかのように思い描くことができます。
そのさまを意味する言葉です。