この記事では、「感銘を受ける」という言葉についての意味、使い方や注意点、例文や言い換えについて詳しく解説していきます。
「感銘を受ける」とは?
「感銘を受ける」は、「かんめいをうける」と読みます。
「感銘」は、「感」+「銘」の組み合わせで成り立ち、「感」は「心に思う、感覚として得ること」という意味で、「銘」は「刻み付けて残す」といった意味合いがあることから、「感銘」には「忘れられない程の深い感動」という意味があることが分かります。
「受ける」は、「支え止める、受け取る」といった意味の言葉です。
つまり、「感銘を受ける」は、「深く心に刻まれるほどの感動を受け止めた」という意味の言葉となります。
「感銘を受ける」の使い方や注意点
物事に真剣に向き合っている姿、心に響く言葉や場面、優しさや思いやりにあふれた行動などを目の当りにした時に、人は心が動かされます。
そこで使われるのが「感銘を受ける」です。
人によって、心が動く状況や背景は違います。
周囲は平然としていても、その中で一人だけ「感銘を受けて」涙を流す人がいたりします。
また、「感銘を受けて」涙を流し、一時は心に響いていたけれど、しばらくするとその響きが消え去ってしまうこともあります。
「感銘」は心に深く刻まれるものでありながら、儚く尊いものであるとも言えるでしょう。
「感銘を受ける」を使った例文
・『被災地に駆け付け、必死にボランティア活動に取り組む姿に感銘を受ける』
・『卒業式で聞いた恩師の言葉に感銘を受ける』
・『ヒューマンドラマの映画のワンシーンで主人公のとった行動に感銘を受ける』
感動に打ち震えて、「いつまでも心に刻んでおきたい」と思える場面に巡り合うこともあります。
その時の気持ちを忘れずに、生きていきたいと願っています。
しかし、日々の暮らしや苦悩の中で、そういった大切なことに気付くことが出来ない場合もあります。
そして、また、「感銘を受ける」場面で、今の自分に必要な、大切な「何か」に気付く。
人生は、そういったことの繰り返しのようにも思えてくるものです。
「感銘を受ける」の類語や言いかえ
・『強く印象に残る』
・『心に響く』
・『胸に響く』
・『深く心に刻まれる』
これらの表現の他にも、「心に刺さる」という言葉があります。
いずれも「心に何か刺さったような衝撃」を受け、そのニュアンスを「感銘を受ける」と捉える場合もあります。
人によって、心に受ける衝撃や感動の度合いは違いますが、誰もが受けることが出来る「感覚」です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「感銘を受ける」は、「心に深く刻まれた思いや感覚」です。
また、「心に何か訴えかけてくるような感覚」であるとも言えます。
人は「感銘を受ける」と、“より良くなりたい”、あるいは、“変わりたい”という心境になると言われています。
つまり、「ポジティブに前向きな気持ち」になる訳です。
他者の行動や言葉を拒絶していては、決して「感銘を受ける」ことは出来ません。
自分や他人に対して、「素直な気持ち」でいることが、大切なのかも知れません。