「図書館司書」と「司書教諭」の違いについて
「図書館司書」とは?
「図書館司書」の職場は主に図書館です。
地方自治体にある公立図書館で働くことが多く、業務内容は以下のようになります。
図書の整理や貸出、返却業務。
図書の紹介や図書館内で行われるイベントの企画や運営など、図書館の運営に関するすべての仕事を担っているのが「図書館司書」です。
図書館には必ず必要な人と位置づけされ、もちろん、資格を持つ必要があります。
資格を取得するためには、大学や短大又は高専で司書講習を修了していること。
大学や短大で図書館に関する科目を履修していること。
3年以上、司書補として勤務経験があり司書の講習を修了していること。
となります。
「司書教諭」とは?
「司書教諭」の職場は主に学校以内にある図書館です。
「司書教諭」には、「教諭」という言葉が付いています。
そのことからもわかるように、先生と位置付けられる「司書教諭」。
小学校や中学校、高校の学校内にある図書室と呼ばれる場所で、図書の貸出や返却業務。
生徒への図書紹介などを行います。
もちろん、資格が必要で、司書教諭の講習を修了している必要があります。
司書教諭講習には受講資格があり、教諭の免許状を持っていることや大学に2年以上在学し62単位以上を習得していることなどが挙げられます。
「司書教諭」は、教員免許を持っていることが前提となり、その教員免許にプラスされる資格に位置づけられるものとなります。
「図書館司書」と「司書教諭」の仕事の違い
基本的に業務内容は、「図書館司書」も「司書教諭」も変わりません。
ただし、勤務する場所に違いがあることから対応する相手には大きな違いがあります。
「図書館司書」の場合、勤務先は図書館です。
そのため、小さなお子さんからご年配の方まで幅広い年齢の方が利用する場所となり、その人たちに応じたサービスの提供、対応が求められます。
一方、「司書教諭」の場合、勤務先は学校内にある図書室です。
そのため、その学校に通う生徒に応じたサービスの提供、対応が求められます。
年齢なども決まっているため、「図書館司書」よりも限定されたものになりますが、より専門的な知識を求められることも少なくありません。
また、「司書教諭」は、あくまでも、「教諭」です。
そのため、仕事内容は図書室内だけに限られず、授業で行う本の管理や実際に授業を行うこともあります。
また、職員会議などにも、一般の教諭と同じく出席します。
「図書館司書」と「司書教諭」の仕事の違い(給料面の考察)
基本的にどちらも、公務員として採用されることが多く、その場合、大きな差はありません。
ただし、「司書教諭」はあくまでも、「教諭」です。
そのため、公務員の中でも「教諭」での給与となります。
また、「図書館司書」の場合、非正規雇用も多く、その場合は、時給などで働く形態となります。
まとめ
以上が、「図書館司書」と「司書教諭」の違いです。
大きな違いは、あくまでも、「司書教諭」は「教諭」であるということ。
この点となります。