楽曲を作る職業「作曲家」と「作詞家」はどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、「作曲家」と「作詞家」の違いについて解説します。
「作曲家」とは?
「作曲家」とは、「楽曲の旋律を創作する職業」です。
一般的に「作曲家」という仕事は「曲を作る仕事」と認識されていますが正確ではありません。
「作曲家」の仕事は楽曲の中でも旋律つまりメロディの創作です。
音楽はリズム、メロディ、ハーモニーの三要素で構成されますが「作曲家」が担当するのは基本的にメロディのみでリズムやハーモニーなどは「作曲家」ではなく「編曲家」の仕事です。
メロディは楽曲に置いて中心部分でありもっとも重要な仕事と言っても過言ではありません。
「作曲家」はアーティストやプロデューサーの依頼に応じてメロディを創作し提供します。
基本的には完成したメロディを渡した時点で仕事は終了なのでレコーディングには立ち会わないことも珍しくありません。
「作詞家」とは?
「作詞家」とは、「楽曲の歌詞を創作する職業」です。
歌うときに口から発する言葉を作り上げる仕事が「作詞家」です。
歌詞の内容は楽曲のイメージに強く影響することから言葉に関する豊富な知識と優れたセンスが求められます。
「作詞家」は歌詞の創作を専門に手がける人を指す言葉ですが、実際の楽曲制作ではアーティスト本人や文学者などが歌詞を作ることもあります。
そのようなケースでは職業名ではなく作詞者、あるいは作詞担当という肩書を用いて職業名である「作詞家」と区別します。
依頼があって初めて仕事が生まれる職業なので駆け出しのうちは不安定で収入も低く決して恵まれているとはいえません。
実績がないうちは新人やインディーズミュージシャンなどへの歌詞提供から始まりますが一曲でもヒットが出ると多くの依頼が舞い込むようになります。
「作曲家」と「作詞家」の仕事の違い
楽曲の内メロディを担当するのが「作曲家」、歌詞を担当するのが「作詞家」という違いで区別されます。
楽曲制作は「作曲家」と「作詞家」に編曲家を加えた3人体制が基本です。
職業としての「作曲家」と「作詞家」は別物ですが両方を手がける人もいます。
「作曲家」と「作詞家」に加え実演もする人を「シンガーソングライター」といいます。
「作曲家」と「作詞家」の仕事の違い(給料面の考察)
「作曲家」と「作詞家」は依頼位に応じて仕事をする職業なので基本的な収入はほとんど違いがなく人気や需要に応じて決まります。
下積み時代は無収入も珍しくありませんが大ヒット曲を作り上げれば数千万~数億円まで収入が跳ね上がります。
依頼ごとに支払われる作曲料と作詞料は基本的に同水準でキャリアや実績によって差が付けられますがレコード売上や実演により支払われる印税については「作曲家」も「作詞家」も同額です。
シングルCDの場合売上の3%を「作曲家」と「作詞家」で折半します。
まとめ
仕事内容そのものは大きく異なる「作曲家」と「作詞家」ですが取り巻く環境や収入面には共通点が見られます。
資格や免許は不要ですが実力で決まる世界なので絶えず勉強を続け成長していく必要がある厳しい仕事です。