「~をして」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「~をして」とは?
はじめに「~をして」の意味を解説していきます。
「~をして」は誰かの発言を引用する場合によく使用されるフレーズです。
「~をして~と言わしめた」のような組み合わせで使用されるのです。
これは、ビジネスでも使用できる表現です。
たとえば「専門家をして完璧と言わしめた」という使い方ができます。
これは、専門家が完璧と言わざるをえないほどのものであったという内容を表現しているのです。
この言葉を使用する場合は、「人物」をして、「内容」と言わしめた、のように使用するのが一般的です。
なお、「人物」の部分は、組織などにも応用が可能と言えます。
「~をして」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「~をして」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが部長と会話していたとします。
部長の相談内容は、次のプロジェクトをA課長に任せたいと思っているとのものでした。
A課長に任せて大丈夫かの、意見を聞きたいとのことでした。
このような場合には「A課長は、社長をして優秀と言わしめた人物です」と述べるとよいでしょう。
これで部長は、A課長が適任であると、あなたが考えいることを認識できるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、回りくどい表現であることと言えます。
「AをしてBと言わしめた」は「AがBと言っていた」のほうが分かりやすくシンプルな表現になるのです。
文章としての効果を期待する場合には有効な言い回しです。
しかし、単なる情報の伝達を目的とした場合には、冗長で分かりにくい表現になるのです。
「~をして」を使った例文
ここでは「~をして」を使った例文を挙げていきます。
「~をして~と言わしめた」に、「人物・組織と内容」を組み合わせると全体の文章が成立するのが分かるはずです。
・『専門家をして完璧な製品だと言わしめた』
・『格付け機関をして最高ランクだと言わしめた』
・『多くの批評家に神業と言わしめた』
「~をして」の類語や敬語での言いかえ
それでは「~をして」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「~をして」の類似表現
まず「~をして」の類似表現について解説します。
「~をして」は「~により」との言い換えが可能です。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「~をして」の敬語表現
「~をして」を敬語表現で言い換える事はできません。
敬語表現にする場合は、周囲の言葉で表す必要があります。
たとえば「AをしてBと言わしめるほどでございました」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「~をして」は、「~言わしめた」とセットで使用されることの多い表現方法です。
上手に使えば文章表現を豊かにできますので、試してみるとよいでしょう。