「拘りが強い」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「拘りが強い」とは?
「拘り」は、「こだわり」と読みます。
これは「物事に執着する」ことを意味する言葉です。
この言葉の原形は「拘る」という動詞です。
たとえばAとBの選択肢があった場合に、どうしてもAでなければいけないと固執することを「Aに拘る」と表現します。
この「拘る」という動詞を名詞化したのが「拘り」です。
そしてここでは「拘りが強い」として、「強い」という形容詞を組み合わせています。
これは、物事に固執する程度が強いことを表現しています。
「拘り」の程度は、「強い」や「弱い」で表現するのが一般的です。
また、「大きい」や「小さい」で表現することも可能です。
しかし、「高い」や「低い」では表現できないので、注意しましょう。
「拘りが強い」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「拘りが強い」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが部長と一緒に商談していたとします。
相手の提案内容に、あなたはおおむね満足していました。
しかし、部長はどうしても価格に納得いかない様子でした。
部門の収益に関して責任を持っているので、価格に関する評価がシビアになるのでした。
このような場合には「部長は価格への拘りが強い」と表現できます。
これにより、価格に対して執着する様子を、上手に言いかえて表現できるのです。
この言葉を使用する場合には、表記方法に注意しましょう。
「拘り」と漢字表記した場合は、誤読の可能性があります。
なぜならば、現代では漢字で表記しないのが一般的であるからです。
そのため「こだわり」のように仮名表記して使用することをおすすめします。
このほうが自然な表記方法になり、誤読も発生しえないのです。
「拘りが強い」を使った例文
「拘りが強い」を使った例文を挙げます。
例文のように、何かに固執・終着することを意味するのが「拘りが強い」であると理解すれば、文章の中で上手に使用できるはずです。
・『部長は、価格への拘りが強いようだ』
・『拘りが強いようにみえて、実はそうではない』
・『拘りが強いポイントがどこか、教えていただけますか』
「拘りが強い」の類語や言いかえ
「拘りが強い」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「執着が強い」
「拘りが強い」の類語には、「執着が強い」があります。
「拘り」と「執着」は似た意味の言葉ですので、そのまま置き換えても同じ意味として成立するのです。
「固執が強い」
また、「固執が強い」も「拘りが強い」の類語と言えます。
こちらは、「固」という漢字が頑固な様子のイメージを伴いますが、おおむね同じ意味の言葉として使用できるのです。
まとめ
このように「拘りが強い」は、何かに対する執着が強いことを、上手に言いかえたフレーズです。
ビジネスでも使用できる言葉ですので、上手に活用するとよいでしょう。