この記事で「要約させていただくと」という言葉について説明していきます。
「要約させていただくと」とは?
話をまとめて短くさせてもらうという意味です。
なお、「させていただくと」という言葉は、相手または第三者の許可を得ているか、そのことで自分自身が恩恵を受けるかによって使えると文化庁の敬語の指針によって示されており、状況としては許可を得る、要約することで話をわかりやすくするという恩恵を得るという部分で条件は満たされていると考えられます。
ただし、「要約いたしますと」という言葉でも問題がなく言いかえが出来ることも確かです。
「要約させていただくと」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
自分のプレゼンなどでまとめた場合は敬語の指針による条件には合わない場合が出てしまい、他人の話を短く要約するケースでは使えるという、使用シーンがわかりにくい言葉となっており、「要約いたしますと」の方が無難な言葉遣いであることは否めないでしょう。
接客において使うケースとしては対面接客で新製品のメリットを要約するというシーンが想定され、この場合は「要約させていただくと」という言葉は問題なく使えます。
「要約させていただくと」を使った例文
・『(長い資料) 要約させていただくと、ミニバンの市場は縮小されているということです。』
車種名やグラフなどをつかった自動車の売上データからの要約という例文です。
要約いたしますとと言いかえても問題ありません。
・『カタログを要約させていただくと、SSD搭載で速くなっており、画面が有機ELできれいになっているということです。』
パソコンのカタログから製品のメリットを要約した例文です。
対面接客でも使えるでしょう。
・『要約させていただくと、将来的に提携もあり得るということです』
この場合、プレゼンや会議などで要約を頼まれたというケースが想定されます。
「要約させていただくと」の類語や敬語での言いかえ
「まとめると」「要点を話すと」「要点を抜き出すと」等が挙げられますが敬語ではないという点が挙げられます。
「まとめますと」は敬語ではありますが、いかにも敬語というわけではありません。
「要約させていただくと」の類似表現
「要約いたしますと」は敬語の言いかえで幅広いシチュエーションに対応しています。
「要約させていただくと」の敬語表現
「要約させていただきますと」で丁寧さが増しますが、「要約いたしますと」の方が無難ではあります。
「要約させていただくと」の返答や返信例
基本的には返答などしないシチュエーションが多くなります。
まとめ
要約させていただくとという言葉はシチュエーションによっては敬語として間違ったものになりえますが、社内などでの使用が多いことから、そこまで厳密な使い方をする言葉でもないとも言えます。