「ご利用になられる」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご利用になられる」とは?
はじめに「ご利用になられる」の意味を解説していきます。
「ご利用」は「利用」を敬語表現にしたものです。
また「なられる」は「なる」を敬語表現にしています。
ここまでの説明から分かる通り、これは典型的な二重敬語であり、誤りと言えます「ご利用になる」と「利用される」が混ざってしまった結果、「ご利用になられる」になっているのです。
ビジネスでも意外によく聞く誤用表現ではありますが、正しく言い換えるのであれが「ご利用になる」とするのが妥当と言えるでしょう。
「ご利用になられる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「ご利用になられる」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが顧客に対して、会議室を案内しているとします。
設備の説明の中で、Wifiについても説明することにしました。
「こちらに接続先とパスワードの記載がありますので、必要に応じてご利用になられるとよいかと思います」と述べるとします。
この場合、相手は少し違和感を感じるはずです。
敬語表現の部分が長いため、聞きなれた表現と異なるという違和感です。
違和感を与えないためには「ご利用になるとよいかと」にするとよいでしょう。
この言葉を使う場合の注意点は、表現が長くなることです。
よくある誤用ならば気が付かない場合が多いですが、誤用した結果長くなる場合は、相手に気が付かれやすいと言えます。
そのためにも、正しい敬語表現を普段から身に付けておく必要があると言えるでしょう。
「ご利用になられる」を使った例文
ここでは「ご利用になられる」を使った例文を挙げていきます。
例文として挙げましたが、「ご利用になられる」は「ご利用になる」で言い換えるのが正しい用法になります。
・『ご利用になられるはずです』
・『ご利用になられるのがよいと思います』
・『ご利用になられるのは避けたほうがよさそうです』
「ご利用になられる」の類語や敬語での言いかえ
それでは「ご利用になられる」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご利用になられる」の類似表現
まず「ご利用になられる」の類似表現について解説します。
「ご利用」は「ご使用」と言い換えられます。
こちらのほうが、正しい表現と言えます。
「ご利用になられる」の敬語表現
つぎに「ご利用になられる」を別の敬語表現で言い換えるとどうでしょうか。
例えば「ご利用になる」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「ご利用になられる」という表現は、丁寧な表現のように聞こえる、誤った表現です。
このパターンの二重敬語は、相手にも気が付かれやすいものなので、普段から正しい敬語を使用するように心がけましょう。