「ご考査のほど」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言いかえ方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「ご考査のほど」とは?
「考査」は、「考えて調べる」ことを意味します。
この行動に対して敬意を示す場合には「ご考査」と表現します。
これは、「考えて調べる」だけではなく、評価することなどの意味も含まれます。
学校などで成績を調べる試験を「考査」と読んだりします。
また、「人物考査」などの熟語でも使用されるのです。
また、ここでは「ご考査のほど」として、「のほど」を使用しています。
これは、緩衝材の役割を果たす言葉です。
「ご考査お願いします」とするよりも、「ご考査のほどお願いいたします」としたほうが、丁寧に聞こえるのです。
「ご考査のほど」のビジネスでの使われ方、使うときの注意点
それでは「ご考査のほど」のビジネスでの使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが半期の面談を受けていたとします。
この半年間を振り返り、当初立てた目標とのギャップを、上司に報告したのでした。
そして、その報告内容にもとづき、上司はあなたの業績を評価する仕組みになっているのでした。
このような場合には「ご考査のほど、よろしくお願いいたします」と、相手に述べるとよいでしょう。
これにより、あなたの業績を考査してほしい旨を、丁寧な言葉で伝達できるのです。
この言葉を使用する際には、「のほど」の使用に注意しましょう。
この言葉を使用すると、丁寧な印象を生み出せます。
その一方で、文章が長くなる特性があります。
言葉が持っているメリットとデメリットを理解して、上手に使いこなす必要があるのです。
「ご考査のほど」を使った例文
ここでは「ご考査のほど」を使った例文を挙げていきます。
例文のように「お願いします」と組わせて使用するのがよいでしょう。
また、「お願いします」も段階的に敬語の程度を高められるので、状況に応じて使い分けることをおすすめします。
・『ご考査のほど、お願いします』
・『ご考査のほど、お願いいたします』
・『ご考査のほど、お願い申し上げます』
「ご考査のほど」の類語と敬語での言いかえ
それでは「ご考査のほど」の類語と敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「ご考査のほど」の類似表現
「ご考査のほど」の類似表現には、「ご査定のほど」があります。
どちらも同じような意味を持つ言葉ですので、類似表現として使用できるでしょう。
「ご考査のほど」の敬語表現
「ご考査のほど」を敬語表現で言いかえるとどうでしょうか。
たとえば「ご考査いただけますよう」という言いかえが可能です。
まとめ
このように「ご考査のほど」は、相手に考え、調べてもらいたい場面で使用できる言葉です。
ビジネスでも使用できるものなので、上手に活用することをおすすめします。