「漫画家」と「漫画原作者」の違いを分かりやすく説明していきます。
「漫画家」とは?
「漫画家」とは娯楽作品である漫画を描く人を指します。
どのような話にするかという案を元に、コマ割りやキャラクター、セリフの入る吹き出しや背景で各ページを構成させ、漫画作品を描いていく職業です。
各キャラや舞台の設定、ストーリーやシナリオなどを自分で考える「漫画家」もいますが、他の専門知識を持つ人に協力してもらったり、そういった部分を考えるのは誰かに丸投げし、作画を専門にする「漫画家」もいます。
「漫画家」の給料面の考察
「漫画家」の給料は、まず原稿料が基本です。
雑誌に載せる分の原稿を提出すれば原稿料が出ますが、現在は新人なら1ページあたり5000円程度ということが多く、大手なら6000円以上もあります。
その他に単行本が出ればその印税も、「漫画家」の大事な収入源です。
印税の割合は単行本1冊の値段の10%前後が一般的な相場になります。
「漫画原作者」とは?
「漫画原作者」は漫画のキャラ設定やどういった話になるかなど、ストーリーやシナリオを考えて作った人です。
絵は描けても話作りが苦手な「漫画家」と、話は作れても絵は描けない「漫画原作者」が編集を通す形で手を組んで一つの作品を作ることは、珍しいことではありません。
近年では誰かがネット上の趣味で描いていた漫画や小説を、他の「漫画家」が描く形で商業作品化し、元の漫画や小説を書いた人が「漫画原作者」となることも増えました。
「漫画原作者」の給料面の考察
「漫画原作者」の給料は、「漫画家」に支払われる給料の内、契約によって決められた割合が支払われます。
原稿料も「漫画家」と「漫画原作者」で分けられますし、単行本の印税についても同じです。
ただし「漫画原作者」と「漫画家」で原稿料や印税が対等の山分けになるわけではありません。
「漫画家」にはアシスタント代なども掛かるため、そういった経費を考えて、「漫画原作者」の方が「漫画家よりも給料の割合は低くなります。
「漫画家」と「漫画原作者」の仕事の違い
まず「漫画原作者」がどのような展開にするかを考えてネームと呼ばれる草案を作り、それを元に「漫画家」が漫画に仕上げるというのが、「漫画家」と「漫画原作者」、それぞれの仕事です。
「漫画原作者」の作る草案は小説や台本形式で漫画としての演出に関する指示が書いてある場合も、一般的な漫画のネームと同じ漫画の下書き形式の場合もあります。
まとめ
「漫画原作者」はあくまでもキャラや世界の設定やシナリオといった、原作だけを作ることが仕事です。
「漫画家」がその原作を元にして描いていくことで、初めて漫画作品として完成します。