この記事では「順を追ってお教えします」について解説をします。
「順を追ってお教えします」とは?意味
順番通りに教えるという意味です。
「順を追って」は、順番通りにする、順番にそって物事を行うという意味です。
「お教え」は「教える」に「お」をつけて丁寧にした言葉です。
学問や技芸などが身につくように導く、知っていることを相手に伝えるという意味があります。
「します」は尊敬の意を表す語です。
「順を追ってお教えします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
順番通りに何かを伝えるときに用いる言葉です。
しかし、この言い方は適切ではありません。
「教える」は上の立場のものが下の立場のものにする行為を主にいいます。
たとえば、教師が生徒に教える、師匠が弟子に教えるなどです。
「お教えします」という言い方は、話し手が上の立場のように感じられてしまいます。
では、上の立場のものが下の立場のものにこの言葉を使用するかというと、そうではありません。
下のものに対して「します」と使用するの不自然です。
「します」は尊敬の意を表す語です。
下のものが上の立場のものに何かを伝えるときには、「お伝えします」「ご説明します」と表現をします。
伝えるは文字や言葉などで知らせるという意味、説明するはある事柄を十分に理解できるように述べるという意味です。
どちらも、下の立場のものが上の立場のものに行う場合も、上の立場のものが下の立場のものに行う場合も指します。
テレビのコメンテーターなどは、「お教え」という言葉を使うことがあります。
この場合は、伝えるという意味のことを丁寧な言い方で表したものになります。
相手を下に見ているのではありません。
お願いをするときにも「お教え」を使うことがあり、「お教えいただけますか」などの言い方があります。
しかし、自分が何かを教えるときに、目上の人には使用しません。
「順を追ってお教えします」を使った例文
・『製品の使用方法について順を追ってお教えします』
「順を追ってお教えします」の返答や返信例
何かを説明するときに用いる言葉なので、この後に何かの説明があります。
その説明をよく聞くようにします。
この言葉自体への返答は必要ありません。
ただし、教えてもらう必要がないのなら、断りの言葉を述べます。
「結構です」と断ることができますが、相手を突き放しているように感じられてしまうので、「遠慮します」「問題ありません」などきつくない言い方にするよう配慮します。
まとめ
何かを説明するときに使用する言葉ですが、この表現の仕方は上から目線なので、目上の人に対して使用するのは不適切です。
別のいい方をするようにします。