この記事では「ご招待させていただきます」という言葉について説明していきます。
「ご招待させていただきます」とは?
招待させてもらいますという言葉を丁寧にしたものですが、招待という言葉に関して「させていただく」という、相手の許可が必要となる言葉を使うと「招待はするが相手の許可がいる」というわかりにくい状態になってしまうため、「ご招待申し上げます」「ご招待いたします」などの方がスムーズに使える言葉ということができます。
ただし、「ご招待させていただきます」という言葉が決定的に間違っていると言うほどではなく、使用例もいくつか見られます。
招待するという意図を受け取った方が良いでしょう。
「ご招待いたします」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスの場では「ご招待させていただきます」というケースはそう多くなく、社員の家族を招待するというケースや会食のケースなどで使わないことはないですが、ややビジネスそのものからは外れていると言えるでしょう。
「ご招待いたします」の方がCMなどにおいて使われる文章となっていて、「ご招待させていただきます」を使わないといけないシーンはありません。
接客においては「ご招待させていただきます」という意図を伝えるケースはプレゼントなどの企画での遊園地への招待などになり、掲示、パンフレットの文章で「ご招待いたします」とするケースのほうが多くなります。
直接発生することは少ないでしょう。
「ご招待いたします」を使った例文
・『Jリーグのホームゲームにご招待いたします』
プレゼント的な企画での使用例です。
実際にはチーム名スタジアム、日付が明記されます。
・『展示会にご招待いたします』
住宅展示会や招待制の大規模な展示会などに招待するという例文です。
招待する側が主催するという決まりはありません。
発声して使うケースよりは掲示するケースのほうが多いといえます。
・『抽選で10名の方を試写会にご招待いたします』
プレゼント的な企画の例文です。
記事として書かれるケースが多くなります。
「ご招待いたします」の類語や敬語での言いかえ
「ご招待申し上げます」「ご招待」などが最も近く、発声しての場合、「来ていただけませんか」も類語になりえます。
「ご招待いたします」の類似表現
「ご出席いただけますようお願い申し上げます」も類似表現ですが、この場合確実に出席できるケースに限られ、「抽選でご招待」というケースには使えません。
「ご招待いたします」の敬語表現
もともと丁寧な言葉ですが「ご招待申し上げます」なども丁寧な表現です。
「ご招待いたします」の返答や返信例
掲示、記事などでは返答する必要はなく、招待されるのであれば「ありがとうございます」という意図を返すのがベターでしょう。
まとめ
ご招待させていただきますという言葉は全く間違いというわけではないのですがへりくだりすぎている、招待しているのにさらに許可がいるのかという点で使いにくい部分があります。
ただし、相手が使ったからと言って強く指摘するよりは招待の話を進めるべきでしょう。