「その上」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「その上」とは?
はじめに「その上」の意味を解説していきます。
「その上」は「加えて、さらに、しかも」などと同じ意味を持つ言葉です。
この言葉を使うのは、前の文節に対して、何か情報を加えたい場合です。
そして、その追加する情報は逆説的なものではなく、順説的なものなのです。
例えば「新製品は性能がよい。
その上、価格も安い」などのように、二つの事象を列挙する場合に便利なのです。
製品やサービスの広告などでも、よく目にする表現なのではないでしょうか。
「その上」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「その上」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが新製品のキャッチコピーをかんがえていたとします。
この製品の売りは、軽くて早いことでした。
このような場合には、新製品のキャッチコピーに「軽い、その上早い」と記載するとよいでしょう。
このように、ポジティブな説明を列挙する場合に、ふたつを接続する用途で使用されるのが「その上」なのです。
この言葉を使う場合の注意点は、連続で使用しないことです。
「その上」を連続で使用すると、元々の文節が分からなくなったり、示している内容がどれかが分からなくなったりします。
これを防ぐためにも、「その上」を乱用するのはやめるべきでしょう。
「その上」を使った例文
ここでは「その上」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、「その上」により、前後の表現を接続できます。
また、前後の表現に関係性があることを、自然に示すこともできているのです。
・『この店はうまい。その上価格も安い。』
・『この製品は軽い。その上スピードも早い。』
・『この会社は大きい。その上ホワイトだ。』
「その上」の類語や敬語での言いかえ
それでは「その上」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「その上」の類似表現
まず「その上」の類似表現について解説します。
「その上」は「加えて」や「しかも」や「おまけに」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
ただし、カジュアルすぎる表現もあるので、使える場面はそれぞれ異なるのに注意しましょう。
「その上」の敬語表現
つぎに「その上」を敬語表現にするのは困難です。
敬語表現にしたい場合は、周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「その上、非常に低価格でございます」という表現が可能です。
まとめ
このように「その上」は、情報を列挙する場合に使える便利な接続詞です。
ただし、連続で使用すると分かりにくくなるので、注意して使いましょう。