「それから」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「それから」とは?
はじめに「それから」の意味を解説していきます。
「それから」は「そして、加えて」との意味を持つ言葉です。
何かを述べた後に、「それから」を使うと、関係性のあるものとして、情報を加えられるのです。
この言葉は口語的な表現ですが、ビジネスでも十分にしようできるものです。
例えば「私たちのビジネスは、まず土台を作ります。
それから、未来をつくるのです」などのように、「それから」を効果的に使用することで、表情豊かな表現できるのです。
ここでポイントなのが、「それから」の使い方です。
類似の「加えて」や「その上」と比べると、「それから」は時間軸の順説を表現している特性が強いでしょう。
時の移り変わりが伴う表現に適しているといえるのです。
「それから」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「それから」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが中期計画を立案していたとします。
あなたの計画は、最初の3年はエンドユーザーを獲得し、次の3年で企業向けに拡大するシナリオでした。
このような場合には、「最初の3年はエンドユーザーを獲得します。
それから、次の3年で企業向けに拡大するのです」と述べるとよいでしょう。
このように、現実的な文章に当てはめてみると、「それから」が文中で果たす効果の大きさに驚くはずです。
この言葉を使う場合の注意点は、連続で使用しないことです。
プレゼンなどでページを贈りながら、「それから」を連発する人を見かけます。
これは、自分の語彙が乏しいことを周囲にアピールするのと同じです。
無駄に接続詞を多用するのは、避けるべきなのです。
「それから」を使った例文
ここでは「それから」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、時間軸の推移を表すものに使用すると、非常におさまりがよい事が分かるはずです。
・『まずA社を買収します。それから、B社を買収するのです。』
・『最初の3年は我慢します。それから、次の3年で攻めに転じるのです。』
・『先にこの部品を付けます。それから、このボタンを押すのです。』
「それから」の類語や敬語での言いかえ
それでは「それから」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「それから」の類似表現
まず「それから」の類似表現について解説します。
「それから」は「そして」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「それから」の敬語表現
「それから」を単体で敬語表現にすることはできません。
敬語表現にしたい場合は、周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「それから攻めるのが、上策と存じます」という言い換えが可能です。
まとめ
このように「それから」は、前の文節に情報を追加するための接続詞として使用できます。
しかも、時間軸の推移に関する表現においては、とても効果を発揮しますので、上手に使うことをおすすめします。