「それに」とは?
ビジネスでの使い方や、敬語での言い換え方法などについて、分かりやすく解説していきます。
「それに」とは?
はじめに「それに」の意味を解説していきます。
「それに」は「そして、加えて」との意味を持つ言葉です。
何かを述べた後に、「それに」を使うと、関係性のあるものとして、情報を加えられるのです。
この言葉は口語的ですが、ビジネスでも使用できます。
たとえば複数のものを列挙して、最後に使用する使い方があります。
「A、B、C、D、それにEです」のように使う事で、多くのものを文中で列挙できるうえ、最後のものをドラマティックな演出で表現できます。
このような使い方の場合は、「それにEです」には、「満を持して」のような雰囲気すらあるのです。
「それに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「それに」のビジネスでの使い方・使われ方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたが新製品の特長をまとめていました。
来週の発表会で、説明するためのものです。
しかし、新製品の特長は多く、どれも省略したくなかったのです。
このような場合には、「新製品の特長は、軽い、早い、小さい、それに安いです」のように、使用するとよいでしょう。
ここでポイントになるのは、最もアピールしたい「安い」を最後に持ってくることです。
他の項目が同列だとすると、「それに」の後ろのポジションが特等席になるのです。
この言葉を使う場合の注意点は、使用は一度のみということです。
それに、それに、と文節を続けるのは、子供レベルの表現力と言えます。
「それに」を効果的に使用するためにも、無用な連続を避けるべきなのです。
「それに」を使った例文
ここでは「それに」を使った例文を挙げていきます。
例文のように、時間軸の推移を表すものに使用すると、非常におさまりがよい事が分かるはずです。
・『A、B、C、D、それにEです』
・『新製品の特長は、軽い、早い、小さい、それに安いです』
・『必要な材料は、鉄、水、木、塩、そして銀です』
「それに」の類語や敬語での言いかえ
それでは「それに」の類語や敬語での言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「それに」の類似表現
まず「それに」の類似表現について解説します。
「それに」は「そして」と言い換えられます。
表現は異なりますが、意味は概ね同じになります。
「それに」の敬語表現
「それに」を単体で敬語表現にすることはできません。
敬語表現にしたい場合は、周囲の言葉で補う必要があります。
たとえば「それに〇〇でございます」という表現が可能です。
まとめ
このように「それに」は、前の文節に情報を追加するための接続詞として使用できます。
この言葉を効果的に使用するためには、最も重要な言葉を「それに」の直後に配置するとよいでしょう。