「一同案じております」についての解説です。
「一同案じております」とは?意味
「一同案じております」は、一同という部分が社員全員や個人の家族全員という意味でビジネスでは、社員全員が、案じているという意味です。
案じるというのは、心配をするという意味で、「一同案じております」は、相手にへりくだり、心配をしているという意味になります。
「一同案じております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何を心配するかが重要で、相手側にとって余計なお世話である、人権や会社に対する営業妨害に見えるということを心配するというのはNGです。
たとえば、相手の会社の経営が傾いている事実を知っていて、それを「一同案じております」とするのは、この一文を見た相手企業のすべての従業員の動揺を誘うので禁止事項になります。
よって、心配する内容はあくまで、人権や会社に対する営業妨害にならないものにとどめる必要があります。
「一同案じております」を使った例文
・『この間のゴルフの件でお変わりがないかどうか、一同案じております』
この例は、会社間で行われるゴルフコンペの時に相手側の企業の偉い人のみに何かアクシデントが起きて、その件について、大丈夫であるかを述べています。
あくまで、個人間でのメッセージのやり取りをビジネスの会話に盛り込んでいるため、この例は、失礼に当たらない、「一同案じております」の使い方です。
・『あれから、一度もお顔を拝見していませんので一同案じております』
この例は、以前にあってから、長いこと顔を合わせていないことに対することに対して心配をしている例です。
そのうえで、このケースの心配は、理由を聞き出そうとしていて、なぜ、顔を合わせないかを心配しています。
「一同案じております」の返答や返信例
この言葉への返答は、心配してくれていることへの返答なので、「心配をおかけしました」などが返事のテンプレートになります。
まとめ
「一同案じております」は、いわば、相手に対して心配をしている気持ちを前面に出すテンプレートです。
ですが、このテンプレートは、健康を案じるというようにストレートに相手が気分を害することを伝えるのはNGです。
だから、ビジネスでは、営業妨害になりそうな、経営が傾いていることを「一同案じております」というのは失礼なうえ、NGになります。
おそらくですが、ビジネスの席で、経営が傾いていることが事実であってもそれを述べるというのは、社員が動揺して社員がよその会社に行く原因を作ったということになれば、これはれっきとした影響妨害になりますので、わざと相手を怒らせるような文面に、「一同案じております」を利用したと言っても恐らくその訴えは通らず、営業妨害をして会社の従業員を動揺させた挙句、転職に向かうよう誘導したとなるでしょう。