この記事では、「足を向けて寝られません」の意味を分かりやすく説明していきます。
「足を向けて寝られません」とは?意味
「足を向けて寝られません」は、「恩を受けた人に対する感謝や尊敬の気持ちが強く、常に忘れずにいる気持ちを伝える表現」という意味です。
「足を向けて寝られない」は慣用句です。
「足」は地面を踏みつける部位であることから、人に足や足の裏を向けるのは相手を見下す行為であると考えることから来ています。
少しでも相手を見下げる行為はとてもできないほど、相手に恩を感じていることを表すたとえです。
「足を向けて寝られません」の成り立ちや使われるシーン
「足を向けて寝られません」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「足を向けて寝られません」の成り立ち
「足を向けて寝られません」は、慣用句「足を向けて寝られない」を丁寧にした表現です。
夜寝る時に、相手がいる方向に足が向く体勢では寝られないという意味ですが、実際にそうしているという訳ではなく、あくまで気持ち的なたとえです。
目上の人に対して使えますが、軽い表現ですので相手と親しんで信頼関係がないと返ってふざけていると思われる可能性もあります。
「足を向けて寝られません」が使われるシーン
「足を向けて寝られません」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は「困っている時に助けてくれた人にお礼を言いたい時」で、自分の進退や命に係わる様な急場を救ってくれた恩人にお礼を言う時です。
2つ目は「自分に対して惜しみなく協力・支援してくてた人にお礼を言いたい時」という意味で、一時的なものではなく、長期にわたりお世話になった人にお礼を言う時です。
「足を向けて寝られません」の言葉の使い方や使われ方
「足を向けて寝られません」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『お力添えいただきありがとうございます、二度と部長のいらっしゃる方へ足を向けて寝られません』
困り事や厄介事に対して部長の権限で助けてもらい、無事に解決した時の表現です。
『両親にはとても足を向けて寝られません』
目上の人からプライベートなことを質問され、両親には非常に感謝している気持ちを伝える時の表現です。
「足を向けて寝られません」の類語や言いかえ
「足を向けて寝られません」の類語や言いかえは以下の通りです。
「このご恩は一生忘れません」
相手に非常に世話になった時、命にかかわる危機を救ってもらった時などに幅広く使われます。
まとめ
今回は「足を向けて寝られません」について紹介しました。
「足を向けて寝られません」は「相手に非常に感謝している気持ちを表す慣用表現」と覚えておきましょう。