みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「ご存じでしたらお知らせください」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。
「ご存じでしたらお知らせください」とは?
「ある物事について知っていることがあれば知らせて欲しい」という意味として使われているのが「ご存じでしたらお知らせください」です。
「存じる」は「知る」の謙譲表現で、接頭語「ご」を付けて「ご存じ」とすると「相手が知っている」という敬語表現になるため、「ご存じでしたら」で「相手が知っていたら」となるわけです。
「お知らせください」は、相手から知らせが欲しいことを述べた言葉です。
ですから、「ご存じでしたらお知らせください」は、丁寧な敬語表現であるため、目上の相手に失礼なく使える言葉と言えます。
「ご存じでしたらお知らせください」の使い方や注意点
ある物事や問題点について分からないことがあり、情報を集めることで解決へのきっかけとしたい場面はよくあるものです。
そんな時に情報収集の手段として、周囲に情報の提供を呼び掛ける場合があります。
その際に使われている言葉が「ご存じでしたらお知らせください」になります。
例えば、「特定の分野における市場調査を実施します。
その動向についてご存じでしたらお知らせください」などのように使うことが出来ます。
「ご存じでしたらお知らせください」は、主に社内的な活用に向いている表現と言えますが、社外的な場面として、取引先などに協力を求める際の言い方は、どのようにすれば良いでしょうか。
相手に失礼のないよう聞き方や敬語表現について注意が必要で、言い換えや言い回しも工夫しなければいけません。
「ご存じでしたらお知らせください」の言い換え
・『ご存じでしたら教えていただけますか』
・『ご存じの際はお知らせいただけると幸いです』
・『ご存じの際はお知らせいただけると助かります』
・『ご存じでしたらご教示いただければ幸いです』
・『ご存知でしたらご連絡願います』
・『ご存じでしたらご連絡くださいますようお願い申し上げます』
・『ご存知の際はお知らせ願います』
・『ご存知であればご教示賜りたく存じます』
・『ご存知の際は、共有いただけると助かります』
「以前から知っていることがあればぜひ教えてほしい」という意味合いを、丁寧な敬語表現で伝えた言い換えが多くあることが分かります。
相手の立場や状況に配慮した言葉を選び、うまく使いこなしてみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
「ご存じでしたらお知らせください」は、相手と情報を共有したい事を伝えているとも言えます。
この先には、「よろしければ詳しくお聞かせください」といった流れで、相手から情報を提供してもらえるよう、お願いする言葉が続くことでしょう。