この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる。
「恐れ多いことですが」の言葉について、その意味や使い方などを分かりやすく説明します。
「恐れ多いことですが」とは?意味
「恐れ多いことですが」における「恐れ多い」は、「失礼になるので申し訳ないこと」や「自分にはもったいないこと」を意味する言葉です。
従って「恐れ多いことですが」とは、「失礼になるので申し訳ないことですが」や、「自分にはもったいないことですが」との意味になります。
「恐れ多いことですが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「恐れ多いことですが」は、前項に記載した様に、ニュアンスの異なる二つの意味を持っています。
従って、ビジネスシーンにおいても、「失礼になるので申し訳ないことですが」と目上の人に向かって、何か意見具申する場合と、「自分にはもったいないことですが」と、自分が褒められた場合に、身に余る光栄であることを表現する言葉として、使われています。
この「恐れ多い」は、謙譲の意味のある言葉で、基本的に目上の人に対してのみ使用されるもので、同僚や部下等の目下の人には使わない言葉です。
また、「恐れ多い」と同音の言葉として「畏れ多い」と言う言葉があります。
この二つの言葉は意味も似ていますが、ニュアンスは異なります。
「恐れ多い」の方は、ビジネスシーン等で、上司や目上の人に、すでに記載した意味で一般的に使われる言葉です。
それに対して、「畏れ多い」の方は、
「畏れ」の言葉に、「かしこまることや崇高なものや偉大な人を畏れ敬うこと」を意味することから、天皇陛下や国王と言った極めて身分の高い人に対し、敬意を表明する言葉として使われると言う違いがあります。
従って、ビジネスシーン等では「恐れ多い」の方を使うべきだと、覚えておく必要があります。
「恐れ多いことですが」を使った例文
・『恐れ多いことですが、社長に一言申し上げたいことがございます』
・『プロジェクトリーダーに抜擢されたこと、誠に恐れ多いことですが、全力を尽くします』
・『恐れ多いことですが、専務から過分なお褒めの言葉をいただきました』
「恐れ多いことですが」の返答や返信例
ビジネスシーンにおいて、「失礼になるので申し訳ないことですが」の意味で、この慣用句を前置きにして、意見具申をしようと部下が切り出した場合には、遮らずにまず聞く姿勢を見せることが大切です。
「そんなにかしこまらずに、意見があれば聞くので言ってみなさい」等と返すべきでしょう。
また、褒め言葉をもらったり、抜擢されたりしたことに対し、「自分にはもったいないことですが」の意味で、部下が使った場合には、「いやいや、期待しているよ」等、さらっと返答するれば良いでしょう。
まとめ
「恐れ多いことですが」とは、「失礼になるので申し訳ないことですが」や、「自分にはもったいないことですが」との意味を持つ言葉です。
一つ目の意味では、上司に意見具申する前置きの言葉として使われることが多く、二つ目の意味では自分が褒められた場合に、身に余る光栄であることを表現する言葉として使われたりします。