「お借りしてよろしいでしょうか」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「お借りしてよろしいでしょうか」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「お借りしてよろしいでしょうか」を使ったことはありますか?
今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「お借りしてよろしいでしょうか」とは?

「お借りして」は、相手の持ち物や設備などを一時的に使わせてもらうことを意味します。

接頭語「お」がついた丁寧表現になっているため、目上の相手に失礼なく使うことができます。

「よろしいでしょうか」は、相手に許可を求めている言い方です。

「よいか」「よろしい」+「でしょうか」の敬語表現にしているため、かしこまった場面で用いることができます。

つまり、「お借りしてよろしいでしょうか」は、相手の持ち物などを借りたい場面で、かしこまってお願いを伝えた言葉です。

「お借りしてよろしいでしょうか」の使い方や注意点

一番身近な例としては、「すみません、トイレをお借りしてよろしいでしょうか」があります。

返答は、「どうぞ、ご利用ください」といったコミュニケーションが一般的でしょう。

借りたものは返すといった秩序の元、日常的にやり取りが行われていますが、「トイレをお借りする」と同様に、実際に「返す」という行動を取らなくても返したことになるケースもあります。

相手から「お借り」できるものとして、ボールペン、書籍、座席、部屋、会場など例は挙げ切れませんが、物、場所、設備などあらゆるものを借りては返してを繰り返しているわけです。

また、「知恵をお借りして」といった使い方もあります。

この言葉を使う上での注意点としては、「お借りすることはできますでしょうか」と表現しやすいことが挙げられます。

とても丁寧な言い方に聞こえますが、実は回りくどいと受け取られる恐れがあり、「できます」+「でしょうか」は二重敬語といって避けるべき表現となっています。

正しくは「お借りしてよろしいでしょうか」で、十分に丁寧な敬語表現です。


「お借りしてよろしいでしょうか」の言い換え

・『拝借してよろしいでしょうか』
・『借用してよろしいでしょうか』
・『借り受けます』
・『借りてもいいですか』
ビジネスシーンにおいては、「拝借」「借用」がよく使われています。

貸した借りたの証明書として「借用書」がありますが、借りる条件や返す期限などが明記された書類で、借りる主は貸す主に対して、署名と印鑑にて手続きと約束をしたものです。

つまり、「こういった条件で、お借りしてもよろしいでしょうか」という内容に貸す主が応えた書類とも言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「お借りしてよろしいでしょうか」は、相手から何かを借りたい場面でお願いを伝えた言葉です。

宴会などで「それでは、お手を拝借」と言って始める締めの儀式が有名ですが、「相手の協力」というニュアンスが含まれていることが分かります。