「ご紹介いただければ幸いです」を解説していきます。
自信のない敬語を、正しく理解していきましょう。
「ご紹介いただければ幸いです」とは?
「ご紹介いただければ幸いです」とは、相手にお願いする場合の言い方です。
詳しい事情や、それに長けた人物を紹介して欲しいときに使います。
こちらから相手に、へりくだって聞くニュアンスが含まれています。
「ご紹介いただければ幸いです」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご紹介いただければ幸いです」は少々、注意したい言い方です。
というのも「幸いです」は言い切りの形のため、人によっては強く聞こえてしまうこともあります。
目上の方に丁重にお願いしたい場合は「ご紹介いただければ幸いに存じます」と直して使っていくと、仰々しい言い方にまとまります。
ただこの言い方だと、かえってまどろっこしく聞こえてしまうこともあります。
シンプルな言い方も抑えておくといいでしょう。
「ご紹介いただければ幸いです」を使った例文
・『もしご存じでしたら、紹介してください』
・『お心当たりがございましたら、ご紹介いただけませんか』
・『ご紹介いただきたく存じます』
「ご紹介いただければ幸いです」の類語や敬語での言いかえ
「ご紹介いただければ幸いです」の言いかえとして「ご紹介ください」もあります。
ジムや英会話スクールで「あなたのお友達を、紹介してください」と伝えたいときにも引用できます。
「ご紹介いただければ幸いです」の類似表現
類似表現として「ご紹介いただければと存じます」もあります。
「存じます」は「思う」の謙譲語にあたるので、紹介してもらうこちら側を下げる言い方になります。
「ご紹介いただければ幸いです」の敬語表現
「ご紹介いただければ幸いです」をさらに敬いたい場合は「ご紹介いただければ幸甚に存じます」と言いかえます。
「幸甚(こうじん)」は「幸い」のフォーマルな言い方です。
とてもありがたい思いを、丁重に伝えたいときに利用します。
改まった場で失礼なく使えるので、覚えておくと便利です。
「ご紹介いただければ幸いです」の返答や返信例
「ご紹介いただければ幸いです」と連絡がきたら、どのように返せばいいのでしょうか。
冒頭では「お世話になります」と挨拶文を打ち、続いてお礼の言葉を述べます。
「ご連絡いただき、誠にありがとうございます。
表題の件でございますが、私で宜しければご紹介いたします」がひとつのパターンです。
まとめ
「ご紹介いただければ幸いです」の意味と使い方をおさらいしました。
こちらの文面は、相手に紹介して欲しいときに使います。
ただシーンによっては、場にそぐわないと感じられることもあります。
関連語とともに、ふさわしい言い方を覚えておきましょう。