この記事では「何よりです」と「何よりでございます」の違いについて解説します。
「何よりです」とは?
他よりもといった意味です。
「何より」には、それより他にないこと、他よりのひときわ高くでていることという意味があります。
この言葉だけだと、何が他よりもひときわ高くでているのかわからず、いろいろな意味に取ることができます。
たとえば、この前に「元気そうで」という言葉をつければ、体の調子がよいことより他にうれしいことはないといった意味になります。
「何より」が何を指しているのかは、文脈から判断をします。
「何よりです」の使い方
喜ばしいことがあったときに使われる場合が多いです。
たとえば、誰かの役に立った、体調が回復した、海外から戻ってきたなどです。
本人にとっても、この言葉を言う人にとっても、喜ばしいことに主に使われます。
この言葉だけでは何を指しているのかわからないので、この言葉の前や後に他の言葉をつなげます。
たとえば、「食事ができているようで何よりです」といったものです。
病気になると食事を十分に摂ることができなくなることがあります。
食事を摂れないとどんどんとやせ細り、周囲は心配になります。
体調が回復してきて食事ができるようになったなら、本人にとっても周囲にとっても喜ばしいことでしょう。
そのうれしい気持ちを「何よりです」を使って表現します。
「です」は丁寧な表現なので、目上の人に使っても問題ありません。
しかし、「です」には尊大な気持ちを表す意味もあるので、使う相手に注意が必要です。
「何よりでございます」とは?
他よりもといった意味です。
「何より」に丁寧な言葉の「ございます」をつなげたものです。
「何より」には、それより他にないことという意味があります。
それよりも他にうれしいことはない、それよりも他にありがたいことはないといった事柄をいいます。
この言葉だけでは何が他よりもなのかわからないので、この言葉の前や後に他の言葉がきます。
他よりも何なのかは、文脈から判断します。
「何よりでございます」の使い方
喜ばしいことがあったときに使われる場合が多いです。
「ございます」は丁寧な表現なので、目上の人に使っても問題ありません。
自分よりも下の立場のものに使用するのは不自然です。
「何よりです」と「何よりでございます」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
「です」も「ございます」も丁寧な表現で、どちらも目上の人に使うことができます。
「です」は尊大に受け取られることもあり、「ございます」の方がより丁寧です。
まとめ
2つの言葉の意味は同じで、喜ばしい気持ちを表現するときに用います。
より丁寧なのは「ございます」の方です。