この記事では「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の違いについて解説をします。
「ありがとうございました」とは?
感謝やお礼を伝える意の言葉です。
「ありがとう」は、感謝をしたり、お礼を言ったりするときに用いる言葉です。
この言葉だけだと、丁寧な表現ではありません。
「ございました」は、「ございます」に「た」をつなげた言葉です。
「ございます」は「ある」の丁寧語です。
はっきりと認められる、そこに存在する、そのような性質を持っているといった意味になります。
「た」は過去や完了を表します。
たとえば、自社が主催しているイベントが行われたとします。
このイベントには、サポーターとして他社の社員が加わってくれています。
忙しいだろうに、わざわざ来て手伝ってくれたのです。
イベント終了後、手伝ってくれたことへの感謝を伝える場合に、この言葉を用います。
イベントの手伝いをしてくれるのは、こちらにとっては感謝すべきことです。
イベントはすでに終わり、手伝いもすでに終わっているので、動作が過去のことであったことを示す「た」を使った「ございます」で表現します。
「ありがとうございました」の使い方
過去に何かをしてもらったことに対して、感謝をしたり、お礼を言ったりするときに使用します。
動作が行われたのは過去で、これから行われる事柄に対しは使用しません。
「ありがとうございます」とは?
感謝やお礼を伝える意の言葉です。
「ございます」は「ある」の丁寧語です。
「おめでとうございます」のような使い方をします。
この場合「おめでとう」という、めでたい出来事があったときに用いるあいさつの語に「ございます」をつけて丁寧にしています。
「ありがとうございます」の使い方
何かをしてもらったときに、感謝をしたり、お礼を伝えたりするために使用します。
感謝をすることや、お礼を伝えることは、さまざまな場面であります。
たとえば、デスクで仕事をしているときに、お茶を持ってきてくれた人がいたとします。
お茶を淹れるのは数分でできるかもしれませんが、その間自分の仕事を中断しなければなりません。
わざわざお茶を淹れて運んできてくれるのは、感謝することだといえます。
それに対して、この言葉を述べます。
「ありがとうございました」と「ありがとうございます」の違い
2つの言葉の意味は同じです。
違いは使い方です。
前者は、動作が行われたのが過去の場合に使用をします。
これから行われる事柄には使用しません。
後者は、過去に行われた事柄にも、これから行われる事柄にも使用できます。
たとえば、明日荷物を持ってくるということに対して、今感謝を伝えるときに用います。
まとめ
2つの言葉の意味は同じですが、使い方に違いがあります。