「~となります」と「~になります」の違いを分かりやすくお伝えします。
ビジネス語を調べていきましょう。
「~となります」とは?
「~となります」とは、何かを報告するときに用いる言い回しです。
よく用いられている敬語で、取引先や個人のお客様に対して使えます。
もともと「~となります」は「~となる」と「ます」がくっ付いた言葉です。
ある日を境にルールが改正されるときに使われます。
例として「来月からデザインが変更となります」や「今月末をもって終了となります」が挙げられます。
こちらの都合で内容に一部変更がある場合、期日をもって終わるときに使えるのが「~となります」です。
「~になります」とは?
「~になります」も変化をつたえる言い回しです。
こちらも日常会話ではよくつかう表現です。
「~になる」と丁寧語の「ます」が組み合わさって生まれたものです。
ちなみに「お会計は3千円になります」や「商品代金は1万円になります」というのは間違い言葉です。
話し言葉として定着していますが、年配の方からすると首をかしげたくなる表現です。
注意しておきましょう。
正しくは「お会計は3千円です」や「お支払いは1万円でございます」です。
「~となります」と「~になります」の違い
・ビジネス文書の「~となります」話し言葉の「~になります」
「~となります」と「~になります」はどちらも「と成る」もしくは「に成る」に「ます」が付いています。
「成る」は「できあがる」という訳があって、ある状態から別の状態に変化するときに使われます。
そのため基本的な意味合いは、どちらも同じになります。
ただ仕事の場では「~となります」はビジネス文書にて、「~になります」は会話文で用いられています。
「~となります」は商品の規格やサービス内容に変更があったとき、その内容を丁寧にアナウンスしたいときに使われます。
「こちらのサービスは5月末日をもちまして、終了となります」と「こちらのサービスは5月末日をもちまして、終了になります」を比べたときに、重みがあるのは前者になります。
また会話文として用いられる「~になります」は誤用されやすいフレーズです。
典型的なのはお会計のシーンです。
「5千円になります」や「1万円になります」はコンビニやスーパーでよく聞く表現ですが、敬語としては誤りにあたります。
「~になります」は状態変化をあらわす言葉のため、値段変更のないお会計のシーンでわざわざ「~になります」を取り上げるのは誤りです。
敬語にくわしい人にとっては眉をしかめてしまう表現なので、気を付けておきましょう。
まとめ
「~となります」と「~になります」の違いを分かりやすくお伝えしました。
どちらも「成る」に「ます」がくっついた形です。
文書で使われるのは、重みのある「~となります」。
会話文で多いのが「~になります」です。
ニュアンスの差を学びましょう。