「いただきますよう」と「いただけますよう」の違いとは?
ビジネスでの使い方や例文などを交えながら、分かりやすく解説していきたいと思います。
「いただきますよう」とは?
はじめに「いただきますよう」について解説していきます。
「いただく」とは「してくれる」を表す敬語表現です。
「食べる」や「もらう」を謙譲表現したものとは異なるので、注意が必要です。
ここでは、「してくれるよう」をあらわす言葉として使われています。
「いただけますよう」とは?
つぎに「いただけますよう」を解説します。
「いただきますよう」の語尾を「けますよう」に変えたものですから、意味は同じです。
「け」と表現することで、より相手に選択の余地を残したフレーズになっていると言えるでしょう。
意味は同じですが、「可能であれば」のニュアンスが強いと言えるでしょう。
「いただきますよう」と「いただけますよう」の違い
それでは「いただきますよう」と「いただけますよう」の違いはどこにあるでしょうか。
どちらを使うか迷う場合の答えは「どちらでもよい」です。
「いただく」という表現がすでに丁寧ですので「きますよう」でも「けますよう」でもよいと言えます。
あとは場面によって相手の選択に幅を持たせたければ「いただけますよう」を選択し、少し指示のトーンを用いたければ「いただけきすよう」を選択すればよいでしょう。
どちらも、意味するところは同じで「してくれるよう」なのです。
「いただきますよう」の例文
ここでは「いただきますよう」の例文を挙げていきます。
会話の文脈によっては単独で成立する場合もあります。
また、お願いしますの用法を変化させることも可能です。
・『いただきますよう』
・『いただきますよう、お願いします』
・『いただきますよう、お願いいたします』
・『いただきますよう、お願申し上げます』
まとめ
ここでは「いただけますよう」の例文を挙げていきます。
例文から「いただきますよう」と全く同じ使い方をしても成立することが分かるはずです。
また、その反面、同じ意味なのに言葉から受ける印象が変わっている点も分かるのではないでしょうか。
・『いただけますよう』
・『いただけますよう、お願いします』
・『いただけますよう、お願いいたします』
・『いただけあますよう、お願申し上げます』
このように「いただきますよう」と「いただけますよう」に違いはなく、語尾の表現による受け取る側のニュアンスくらいが差異といえることが分かったはずです。
また、どちらの用法も誤りではないことも、分かったでしょう。
これらのことから、言葉を選ぶときは、どちらが正しいかでなく、より使う場面に適した表現を選択するのが良いと言えます。
