この記事では「遠方の為お伺いできず」について解説をします。
「遠方の為お伺いできず」とは?意味
距離が離れているため訪ねることができず、という意味です。
「遠方」は、ある地点とある地点の隔たりが大きいこと、遠いところという意味です。
どれくらいの距離をいうのか定義はありません。
「為」は「ため」と読みます。
原因や理由を表すときに用います。
「お伺い」は「伺う」の連用形に「お」をつけて、敬意を表す表現にしたものです。
「伺う」は、「聞く」「尋ねる」「問う」「訪問する」「訪れる」の謙譲語になります。
この場合は、「訪問する」「訪れる」の意味で使用をしています。
「できず」は、それをする能力や可能性がないという意味です。
「遠方の為お伺いできず」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、ある人のところやある場所を訪れることができないときに用います。
たとえば、お世話になっているAさんが入院をしたとします。
お世話になっている人が大変な状態になっているので、BさんはAさんのお見舞いに行きたいと考えています。
しかし、Bさんが住んでいるところとAさんが入院しているところは、あまりにも距離が離れています。
そこに出でけるのは難しいです。
本当はお見舞いに行きたいのですが、それができないので、手紙を出すことにしました。
その手紙の中でこの言葉を使用します。
そこに行けないので、謝罪の言葉も伝えるのが望ましいです。
「お伺いできず」の部分は、「伺えず」とすることもできます。
「伺う」が謙譲語なので、そこに敬意を表すための「お」をつける必要はありません。
「為」はひらがなで書いてもよいです。
漢字で書くと改まった雰囲気になり、ひらがなにすると読みやすくなります。
「遠方の為お伺いできず」を使った例文
・『遠方の為お伺いできず申し訳ありません』
「遠方の為お伺いできず」の返答や返信例
お見舞いの言葉の場合は、返答をしないことがあります。
すぐに返事をだすと「体調の悪い人に無理をさせてしまった」と相手を気遣わせてしまいます。
体調が悪いようならば、無理をして返事を出す必要はありません。
退院をしたときに報告とお礼をしましょう。
会議などに出ることができないという場合にも用いられる言葉です。
その場合、出席しなくてもよいなら「わかりました」の意を伝え、出席しなければならない事柄なら、出席するように求めます。
リモート出席を許すという場合もあります。
まとめ
この言葉は、遠いことを理由にある場所に行けないことを伝えるものです。
遠い距離を移動するのは大変なので、相手は理解してくれることでしょう。
それでも、謝罪の言葉を添えるのが望ましいです。