「健闘を祈ります」を解説していきます。
ふさわしいシーンを知って、敬語の達人を目指していきましょう。
「健闘を祈ります」とは?
「健闘を祈ります」は、エールを送る表現です。
敬いたい方に対して「がんばってください」と熱い気持ちを送りたい場合に用います。
もともと「健闘」には、困難に負けずに戦うという意味があります。
そのため相手の活躍を心から願うことが「健闘を祈ります」にあたります。
喜ばしいことや勝負のシーンに送る、お祝いのフレーズになります。
昇進した上司や、海外転勤が決まった先輩、スポーツの大会に出場する選手につかえます。
「健闘を祈ります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「健闘を祈ります」は、相手に良いことが起こることを心から願うときに用います。
ただ上司や社外の方に用いるときは「健闘を祈ります」だと、偉そうに聞こえてしまうことがあります。
そのような場合は「ご健闘を心からお祈りいたします」など語尾をアレンジして、丁寧な思いを伝えていきます。
相手を思いやる言葉にかえていきましょう。
「健闘を祈ります」を使った例文
・『いよいよ展覧会が、明日に迫りました。健闘を祈ります』
・『皆様のご健闘を、心よりお祈り申し上げます』
・『益々のご活躍とご健闘をお祈りしております』
「健闘を祈ります」の類語や敬語での言いかえ
「健闘を祈ります」の言いかえとして「活躍を祈ります」があります。
相手の活躍を祈るときに使える表現です。
さらに改まった言い方にしたいなら「ご活躍をお祈り申し上げます」もあります。
大切な方の繁栄を願う言葉なので、オールマイティにつかえます。
「健闘を祈ります」の類似表現
「健闘を祈ります」とよく似た言葉に「健勝を祈ります」もあります。
健勝は相手のすこやかな健康と幸せを願う言い方です。
ただこちらには「健康」というナイーブな意味合いもあるので、入退院を繰り返している方に用いるのは控えておきましょう。
その場合は「健闘」を選んでおくと安心です。
「健闘を祈ります」の敬語表現
「健闘を祈ります」は「ご」や「いたします」を添えて「ご健闘をお祈りします」や「ご健闘をお祈りいたします」と改まった形式にいいかえできます。
言葉に厚みが出るので、失礼のない言い方になります。
「健闘を祈ります」の返答や返信例
「健闘を祈ります」は、こちらの活躍を願うありがたい言い方です。
もし「健闘を祈ります」とエールが届いたなら、素直に喜びの言葉をお送りしましょう。
異動にまつわるお祝い文であれば「ありがとうございます。
新たな場所でも、精進してまいります。
今後もお力添えの程、よろしくお願いいたします」と返します。
やる気に満ちた言葉、そして今後もお世話になることを伝えていきましょう。
まとめ
「健闘を祈ります」の意味と使い方を学びました。
「健闘を祈ります」は相手の健やかな発展を願う言い回しです。
昇進や異動など、変化があったときにも使えます。
正しく学んで、いい敬語を使っていきましょう。