この記事では「おいでになられる」について解説をします。
「おいでになられる」とは?意味
この言葉には4つの意味があります。
1つめは「行く」の尊敬語です。
ある目的地に向かって進むことをいいます。
2つめは「来る」の尊敬語です。
こちらに向かって移動することをいいます。
3つめは「居る」の尊敬語です。
そこにいるという意味になります。
4つめは~しているの尊敬を表す言い方です。
たとえば「調べものをしておいでになる」といった使い方をします。
「おいでになられる」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は二重敬語です。
「おいでになる」で一つの言葉で、これだけで相手に尊敬の意を表しています。
「れる」は軽い尊敬の意を表す語です。
尊敬の意を表す語を2つ使うと、より丁寧になるような気がしますが、2つも使うのは不適切です。
この場合は「おいでになる」とします。
敬意を表す対象は、行く人、来る人、居る人、している人です。
たとえば、社外の人が会社にやってきたとします。
このときにこの言葉を使うと、会社にやってきた人を敬っていることになります。
相手の家を訪ねることになったとします。
相手が家にいるかを確かめたいです。
そのときに「おいでになりますか」とすると、家にいるのか問うという意味になります。
家にいる人を敬ったいい方です。
会社でこの言葉を使うときには、誰が来たのか、行くのかなども付け加えるようにします。
会社には外部からさまざまな人がやってきます。
また、まれに社長など社内の位の高い人が自分の部署などにやってくることもあるでしょう。
さまざまな人がやってくるので、誰なのかが聞き手にわかるようにします。
自分に対しては使用しません。
会社の外に出かける、社外から帰ってくる、会社に今いるときなどを指すために用いることはないのです。
自分のことはへりくだっていうようにします。
「おいでになられる」を使った例文
・『お客様がおいでになられる』
「おいでになられる」の返答や返信例
特に返事をする必要はありません。
目の前にやってきた人がいたなら、その人への対応をします。
目の前にまだやってきた人がおらず、今玄関にいますよなどを伝えられたなら、その情報を提供してくれた相手に「わかった」などと伝えるとよいでしょう。
間違った言葉を使用していても、やってきた人がいる前で指摘はしません。
間違ったままでは恥をかくので、後で他の人がいない場所で指摘をするとよいでしょう。
まとめ
行く、来る、居る、~しているの尊敬語で、行為をしている相手を敬っています。
しかし、この言葉は2つも尊敬語を使用しているので適切ではありません。
丁寧な言葉の使い過ぎも問題なのです。