この記事では「拝聴したいと思っております」について解説をします。
「拝聴したいと思っております」とは?意味
聴きたいと考えています、という意味です。
「拝聴」は「聴くこと」の意の謙譲語です。
聴くのは話し手側になります。
「たい」は話し手の希望を表す語で、「休みたい」のような使い方をします。
「思っ」は「思う」のことで、ある事柄について考えを抱くという意味です。
「ております」は「ている」の丁寧な言い方です。
現在の状態を表します。
つまり、今ある事柄を思っているということです。
「拝聴したいと思っております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、何かを聴くつもりであるという、話し手の気持ちを伝える際に用います。
「思っております」なので、そのように考えているけれど、絶対にそうするわけではない、という意味合いになります。
つまり、聴くかもしれないし、聴かないかもしれないということです。
「聴く」とはっきりと述べるなら、「拝聴いたします」とします。
たとえば、講演会が開かれるとします。
この講演を話し手は聴くつもりでいます。
このことを、自分よりも上の立場の人に伝えるときにこの言葉を用います。
演奏を聴く場合も、この言葉を使うことができます。
「拝聴」は「聴くこと」の意をへりくだっていう語で、人の話を聴くという意味のときだけに用いるものではありません。
じっくりと耳にするときに、この言葉を使うことが多いです。
演奏会はじっくりと聞くものなので、この言葉を使用します。
また、話している人が直接その場にいないとき、たとえばラジオから流れる話を聴くことも、この言葉を使用できます。
人の意見を聞く場合には、「伺う」を使うこともあります。
「拝聴したいと思っております」を使った例文
・『来週に行われる講演を拝聴したいと思っております』
「拝聴したいと思っております」の返答や返信例
何を聴くのかによって、返答の内容が多少変わります。
講演を聴く場合であれば、講演会で話す人がどんな人であるかについて会話をしたり、一緒に行くなら当日の予定を話し合ったりなどすることになるでしょう。
事前に情報を知っていると当日慌てません。
演奏を聴く場合であれば、その演奏会について会話をすることになるでしょう。
いろいろと想像することで、楽しみが膨らみます。
ただし、自分が知っている事柄をあれこれ教えてしまうと、他人の楽しみを奪ってしまうことがあります。
楽しみを奪わないように配慮が必要です。
まとめ
この言葉は、話し手側が何かを聴く考えであるときに用います。
耳に入れるものが、人の場合でも演奏の場合でも使うことができる言葉です。