「敬意を表する」とは?
使い方や言い換えなど、慣用句やビジネスでも使える言葉を分かりやすく解説していきます。
「敬意を表する」とは?
「敬意を表する」は相手に敬意を示すことを自分で明示的に述べるための言葉です。
これは「尊敬の意を表する」を省略した言葉でもあります。
「敬意」が「尊敬の意」を意味する言葉ですので、当然と言えば当然です。
また「表する(ひょうする)」は「表す(あらわす)」と同じ意味を持ちます。
これは「感謝の意」や「尊敬の意」などと組み合わせて使用されることが多い言葉です。
これらのことから、「敬意を表する」は、「相手に対して尊敬する気持ちを表明する」という内容を、短く言いかえたフレーズなのです。
「敬意を表する」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
それでは「敬意を表する」のビジネスでの使い方には、どのようなものがあるのでしょうか。
たとえば、あなたの先輩が資料を作りました。
その資料をみると、内容がよく整理されており、非常にきれいに、そして分かりやすくまとめられていました。
あなたは自分のスキルに比べて、先輩の資料作成スキルが格段に高いことに驚きを感じました。
このような場合には「先輩のスキルは敬意を表するレベルです」と述べるとよいでしょう。
これにより、相手に対する尊敬の気持ちを、定型句を使用して上手に表現できるのです。
この言葉を使用する場合は、相手に与える印象に注意しましょう。
「敬意を表します」と「敬意を表する」では、相手に与える印象が異なります。
前者は普通に受け取れますが、後者は評価を下しているように誤解されかねないのです。
これは文脈や状況によっても異なりますが、そのような可能性があることを認識しておくとよいでしょう。
「敬意を表する」を使った例文
「敬意を表する」を使った例文を挙げます。
「表する」の語尾は、文中で使いにくい傾向がありますが、例文のように使用できるので参考にしてください。
・『昨日の提案については、敬意を表するに値します』
・『顧客に対しては、敬意を表する姿勢が必要です』
・『そのように過剰に敬意を表するには及びません』
「敬意を表する」の類語や言いかえ
「敬意を表する」の類語や言いかえには、どのようなものがあるのでしょうか。
「尊敬の意を表する」
「敬意を表する」の類語には、「尊敬の意を表する」があります。
これは「敬意を表するする」を、少し冗長に表現しなおしただけなので、同じ意味を持つと言えます。
「敬服する」
また、「敬服する」も「敬意を表する」の類語と言えます。
ただし、「敬服」するのほうが強い言葉として使用されるので、使い分けには注意しましょう。
まとめ
このように「敬意を表する」は、相手に対する尊敬を示すために使用する言葉です。
ビジネスでも使用できる場面が多いので、おぼえておくとよいでしょう。
