この記事では、ビジネスシーンでしばしば使われる言葉の「敬意を払えない」について、その意味や使い方や言い換え等を分かりやすく説明します。
「敬意を払えない」とは?意味
「敬意を払えない」の読みは「けいいをはらえない」で、「尊敬の気持ちを、言動で表現することができないこと、表明できないこと」を意味する言葉です。
「敬意」は「尊敬する気持ち」を意味する言葉で、「払う」は「言動で表すこと」を意味するので、「敬意を払う」は「尊敬する気持ちを言動で表すこと」になり、それを「ない」で否定していつので、「敬意を払えない」は冒頭に記した意味となるのです。
「敬意を払えない」の使い方や使われ方、使うときの注意点
最初に「敬意を払う」に似た表現の「敬意を表する」の言葉について、説明しておきます。
「敬意を表する」は「本当に尊敬していて、公の場等で、その人に対して尊敬の気持ちを表明すること」の意味で、一方の「敬意を払う」は、先に記した通り、「尊敬する気持ちを言動で表すこと」を意味します。
同じ意味と思えますが、ニュアンスは異なります。
例えば、会社における上司の中には、目上の人であっても、心から尊敬できない人も少なくありません。
そんな上司に対しては、本当は「敬意を持っていない」と言えます。
しかし、ビジネスの場では敬語を使い、目上の人を立てるマナーを嫌々でも使うものです。
これは表面的に見れば、「敬意を払っている」と見えます。
しかしそんな上司に対して「敬意を表することはない」と言えます。
この例で、ニュアンスの違いは理解できただろうと思います。
では、実際にビジネスの場で「敬意を払えない」状況には、どんな場合が考えられるでしょうか?
それは、目下であるにも関わらず、正しい敬語やビジネスマナーを身に付けておらず、上司や先輩に仲間と同じような言動をする場合です。
こうした社会人として非常識な振る舞いを取る人は、稀に見られます。
その人が不勉強で、悪気がないなら、社会人としての教育をする必要があると言えます。
また自分の言動が正しいと考え、それを正すべく勉強する気がない人は、社会不適応の人として、人と接する必要のない仕事の配置する等の対策しかないかも知れませんね。
「敬意を払えない」を使った例文
・『彼は敬語が全く使えず、従って目上の人に正しい敬意を払うことができません』
・『あの上司にも、部下は敬語を使っていますが、本当は敬意を払うに値しないと思っています』
・『新入社員には、まだまだ正しく敬意を払えない人が多い』
「敬意を払えない」の類語や言い換え
「敬意を払えない」の類語や言い換えとしては、「敬意を表せない」や「礼を尽くせない」や「尊敬を示せない」や「尊重できない」等が挙げられます。
まとめ
「敬意を払えない」とは、「尊敬の気持ちを、言動で表現することができないこと、表明できないこと」を意味する言葉です。