ビジネス用語の「繰り返しとなりますが」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「繰り返しとなりますが」とは?意味
「繰り返しとなりますが」とは、「前と同じことの繰り返しになるが」という意味で使われるビジネス表現です。
「繰り返しとなりますが」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
前に言ったことと同じ内容の事をもう一度話したり以前にやったことをもう一度実行したりなど、既に完了している物事と同じ物事をもう一度やることを表します。
同じことの繰り返しで重複するときに使われる言葉で別々の効果がある場合には用いられません。
例えば別々の書類にサインするの
は作業そのものを見ればサインという同じことの繰り返しですが、対象の書類が異なれば作業そのものは同じであってもやっていることの内容や意味合いは全く異なります。
このような場合は同じ動作の繰り返しであっても「繰り返しとなりますが」という表現は用いられません。
「繰り返しとなりますが」という言葉が使われるのは一回でいいところをもう一度繰り返すような場合です。
一般的には念を押したり確認したりする時に使われる表現で、絶対にやってはいけないことを何度も注意したり忘れてはいけない確認事項を念のために複数回繰り返したりなど本来であれば一回で終わる作業を必要以上に繰り返す時に用いられる表現です。
「繰り返しとなりますが」と口にする側にも過剰であるという自覚があるときに使います。
なぜ一回でいいところを何度も繰り返すのか、理由は様々ですが一般的には不安や心配が原因であることがほとんどです。
1回話しただけでは忘れてしまう可能性があったり1階の作業だけでは不十分かもしれなかったりなど、心のどこかに不安がよぎり絶対に大丈夫だと断言できない時に「繰り返しとなりますが」という表現を用いて重複であるとわかっていながら話したりやったりします。
「繰り返しとなりますが」を使った例文
・『繰り返しとなりますが展示物には絶対に手を触れないでください』
・『繰り返しとなりますが当日は必ず運動靴を持参してください』
・『繰り返しとなりますが5時までには絶対に退室してください』
「繰り返しとなりますが」の類語や敬語での言いかえ
ビジネスは比較的よく使う表現ですが相手によって言い換えないと失礼に当たったり意味が通じなかったりする恐れがあります。
「繰り返しとなりますが」の類似表現
・何度も言いますが
同じことを繰り返し言うときに使う表現です。
念押しや確認の意味で使いますが、同じ事を何度も言わせるなと言う呆れや苛立ちの気持ちも少し混じっています。
「繰り返しとなりますが」の敬語表現
・重ね重ね申し訳ありません
何度も繰り返していることをすまなく思う気持ちを含む敬意表現です。
目上の人に対する言葉としてふさわしい言い方です。
「繰り返しとなりますが」の返答や返信例
・いえいえ
繰り返しを負担に思っていないのならそのことを相手に伝えましょう。
申し訳なく思う相手の気持ちを少し和らげられます。
まとめ
「繰り返しとなりますが」はビジネス用語として一般的に使われる表現です。
使い方によっては相手に不快感を与えかねないので注意してください。