懸念事項をうまくお伝えしたい時もあるもの。
「懸案となっております」の正しい使い方を見ていきましょう。
「懸案となっております」とは?
「懸案」とは、未解決の事柄をいいます。
決着がつかずに現在に至ることをあらわしています。
「となっております」は状況報告の際に用いる言い方です。
「懸案となっております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ある課題について、再度考える時に使用されているのが「懸案」です。
未だ解決されていない事柄をしめすので、社内で問題の洗い出しをおこなう際に用いられています。
またこうした項目のことを「懸案事項」といいます。
どちらも堅い言い方ですが、手つかずの問題という意味があるので覚えておきましょう。
「懸案となっております」を使った例文
・『地元住民との折り合いがつかず、懸案となっております』
・『予算の見通しが立たず、懸案となっております』
・『懸案となっております問題について、話し合います』
「懸案となっております」の類語や敬語での言いかえ
こちらのフレーズの類語、そして敬いの言い方を見ていきましょう。
「懸案となっております」の類似表現
よく似ている言い方に「懸念」もあります。
懸念とは仏教用語からきた言葉で、個人的な不安や心配事をあらわしています。
懸案よりも私的な表現となるので、ビジネスシーンで用いるには不向きなことも。
会社など組織単位の問題であれば「懸案」を選んでおきましょう。
「懸案となっております」の敬語表現
さらに丁寧な言い方に「懸案事項をご報告いたします」も挙げられます。
社長など高い役職の方に、社内問題を提案する時に使用できます。
少々堅いと思われる時は「懸案事項として認識しております」や「懸案事項のひとつでございます」と言い方をかえて用いていきましょう。
「懸案となっております」の返答や返信例
このような提案を受けたら、指摘された事柄と丁寧に向き合いたいもの。
見なかったふりをして土をかけるより、しっかり問題と向き合うことで、これからの企業経営に繋がることがあるからです。
相手の見解を聞きたい時は「この件について、どう思われますか」と尋ねて、広く意見を求めておきましょう。
まとめ
「懸案となっております」について学びました。
色々な言い方をマスターして、敬語の達人を目指しましょう。