この記事では「適宜ご判断ください」について解説をします。
「適宜ご判断ください」とは?意味
そのときどきにあわせて考えてください、という意味です。
「適宜」には、そのときどきにあわせて、自分で考えて行動するさまという意味があります。
そのとき、その場にあわせて、自分で判断をして、望ましいと思うことをするさまをいいます。
「適宜席につく」のような使い方をします。
この例の場合だと、自分で判断をして席についてください、という意味になります。
「ご判断」は「判断」に「ご」をつけて、敬意を表す言い方にしたものです。
「判断」は、物事のよい・悪いなどを見極めて、それについて自分の考えを決めることを意味します。
「ご」をつけることで、その行為をする人に対して敬意を表す言い方になります。
この場合は、判断をするのは聞き手で、敬意を表す対象は聞き手です。
「ください」は相手に何かを要望・懇願する意を表します。
「適宜ご判断ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、その場、その状況にあわせて、自分で考えて欲しいときに使用をします。
「適宜」には、それぞれの人が自分で判断をして行動するさまという意味があります。
「適宜」の中に「判断」という意味が含まれているのです。
「適宜」の後には具体的な行動を表す言葉を続けます。
自分で考えて適当に休憩をとって欲しいなら「適宜休憩をお取りください」、自分で判断をして帰ってよい場合は「適宜帰宅をしてください」のような言い方になります。
「ください」は「くださる」の命令形で、上から目線のように感じられてしまうことがあります。
しかし、それをしてもらう必要があるときには「ください」という表現を用います。
「~してくださいますか」と問いかけの形で遠回しにお願いをすることもできますが、この表現だとやってもやらなくてもよいという意味で受け取られる可能性があります。
「適宜ご判断ください」を使った例文
・『適宜ご判断ください。どうか無理をしないでください』
「適宜ご判断ください」の返答や返信例
その場、その状況にあわせて、自分で考えて行動をしてください。
自分で考えるようにと求められているので、自分が正しいと思う行動をとるようにしましょう。
何をしたらよいのかわからないときには、周りの行動を見て判断するとよいでしょう。
他の人たちと同じことをしていれば、たいていの場合は問題ありません。
まとめ
この言葉は、自分で考えて行動をして欲しいときに使用をします。
「ください」は命令のように聞こえてしまい、場合によっては失礼になりますが、この場合は「ください」という表現を使っても問題ありません。