「ご健康をお案じ申し上げます」という言い回しについての解説です。
「ご健康をお案じ申し上げます」とは?意味
「ご健康をお案じ申し上げます」は、ビジネスにおいて、相手の健康を気遣うという行為をあえてその場で進言することを意味します。
この言い回しは、文面においては対象となる物と差出人の間で健康に関する気遣いを指すのですが、ビジネスの席で進言すれば、相手を気遣う様子を周囲に見せることが可能です。
ただ、この言い回し、健康というデリケートなことを尋ねているため、とても丁寧な言い回しを続けており、言ってしまえば、過剰な敬語表現で、人によっては好き嫌いが分かれ、自分は敬われているなと自覚がある人でも内心では、これはちょっと過剰な敬語ではないかという意見もあるのです。
「ご健康をお案じ申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご健康をお案じ申し上げます」は、相手の方が敬うべく恐れ多い人なので、相手の偉い人の健康を気遣っていますという表現で使用します。
なので、このワードは扱う上での注意は必ず気遣いを見せようとする人物が自分よりも偉い方である必要があります。
逆に、立場が偉くもない人に対してこの言葉を使用した場合、なぜ自分は敬われているのかということを疑問に思い、不信感を示す可能性が高いので注意しましょう。
「ご健康をお案じ申し上げます」を使った例文
・『私どもは、山田様のご健康をお案じ申し上げます』
「ご健康をお案じ申し上げます」の返答や返信例
「ご健康をお案じ申し上げます」についての返答は相手側の健康について心配をしているということについて信用するか否かが答えの分岐点です。
よって信用した場合、「ありがとう」と言えば相手の気づかいについて信用したうえで礼を述べており、「余計なお世話です」と言えば、相手の健康を気遣うことについて拒絶を示します。
まとめ
「ご健康をお案じ申し上げます」については、過剰と言える敬語の表現方法で、言い方が悪いんですが、ビジネスマン特有の点数稼ぎのテンプレートだといってよいでしょう。
つまり、自分よりも立場が上の人物に対してへりくだり、健康の心配をしている様子を見せることで自分と言う存在は、良い人間であると周囲に公言することで自分の立場を高める手段がこのワードだということです。
なので、このワードは、原則においては敬われている人物は権力者という人物で会社であれば、部長に社長という具合に偉い人になります。
逆を返せば、このワードを使用するということは、偉い立場にある人は敬うんですが、偉くない立場の人についてはどうであるか、という部分が見物で偉くない人に対しても同じように接するのであれば、優しい人で言葉遣いについてかなり気を使っている方だといえます。
