「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」とは? ビジネス用語【一語】

みなさんは、ビジネスシーンにおいて、「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」を使ったことはありますか?

今回は、この言葉の意味、使い方や注意点、言い換えについて、詳しく解説していきます。

「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」とは?

「新天地」は、「しんてんち」と読みます。

「新しい天地」と読み替えた場合、「天地」「空と大地」を表す言葉であることから、「新しい世界」といったニュアンスの言葉であることが分かります。

「ますますのご活躍」は、「より一層の活躍」という意味を、接頭語「ご」を付けた丁寧な言い方にした言葉です。

ですから、相手を敬った言葉になります。

「ご祈念いたします」「ごきねんいたします」と読みます。

「祈念」「祈り念じる」という文字の組み合わせであることから、「思いが届くように強く願う」というニュアンスがあります。

「いたします」は、「する」をへりくだり丁寧にした言い方です。

つまり、「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」は、相手が新しい世界において今よりも一層活躍できることを強く願っていることを、相手を敬った丁寧な言い方で伝えた言葉です。

「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」の使い方や注意点

ビジネスシーンにおいて、相手の転職や異動に対して、“はなむけの言葉”として送られるのが「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」です。

はなむけの言葉には、“旅立ちや門出に際し,励ましやお祝いの気持ちを込めて送る言葉”という意味合いがあることから、ビジネスシーンにおける「新天地」は、転職先や異動先を指し示していることが分かります。

つまり、相手に対して「新しい職場で今よりもっと実力を発揮して活躍できるように願っています」という思いが込められた言葉と言えます。

この言葉を使う上での注意点としては、“目下の相手に対しても使うことが出来る尊敬語表現”であることです。

一般的には、敬語や丁寧語は目上の相手に対して使うものですが、新しい世界に旅立つ門出に際して、相手を励ますと同時に「尊敬の気持ちを込めて」送られた言葉であるため、接頭語や丁寧語を用いて、相手を敬った言い方で伝えているわけです。


「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」の言い換え

・『新任地でのますますのご活躍をご祈念いたします』
・『新任地での活躍をご期待申し上げます』
・『新天地での活躍を願っています』
・『向こうに行っても頑張れよ』
「新天地」の言い換えとして、「新任地(しんにんち)」を使うことが出来ます。

新しい職場という意味として役立つ言葉です。

また、同僚や仕事仲間の中でも、より気心が知れた信頼関係のある友人からの励ましの言葉として、「向こうに行っても頑張れよ」といったカジュアルな言葉が、意外にも心に響くシチュエーションもあるものです。

相手の立場や状況を気遣った上で用いることが出来る言葉のひとつです。

まとめ

「新天地でのますますのご活躍をご祈念いたします」は、相手に対して、転職先や異動先でより一層活躍できることを願う気持ちを込めて送る言葉です。

また、直接的な表現はありませんが、何事も“健康第一”でなければ成し遂げることができないことから、「健康にも十分気を付けて」という意味合いも含まれていることを覚えておくと良いでしょう。

ビジネスシーンにおける送別の最大限の“はなむけの言葉”として、上手く使いこなしてみてはいかがでしょうか。